TOEIC 公式問題集の効果的な使い方

このたび、英語学習コンシェルジュとして活躍中のporporさんこと渡邉淳さんとコラボマガジンを運営することになりました。

Jay & porpor がおくる TOEIC ツアー~800点を目指す旅~

TOEIC対策の正解は1つではありません。「なるほど!」と思ったことほど、自分に合った方法です。やみくもに試行錯誤するよりも、効果のあった学習法を参考にしながら、ご自身の学習を高めていただけたら嬉しいです。

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第1回のテーマは TOEIC 対策に欠かせない「公式問題集」の使い方についてです。さて、「公式問題集」は、本番のための準備ができる模擬テスト形式の「問題集」です。つまり、「問題を集めたもの」。問題集とは、問題を解く練習で使うものですが、その使い方次第でその効果が変わってきます。

使い方は、大きく分けると3つに分かれます。
1.問題を解く
2.知識を増やす
3.スキルを高める
これら3つの目的とその効果について、1つずつ解説していきます。
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1.問題を解く

問題集ですから、当然主な目的は問題を解くことです。そして、この問題を解くことには、2つの目的があります。ひとつは、実力をチェックすること。問題を解くことで、今の力がわかります。当たり前ですが、問題を解いたことで英語力が高まるわけではありません。問題を解くことで、現在地がわかります。まさに、健康診断と同じです。健康診断を受けることで、現在の健康状態がわかります。その結果をもとに、生活を改善して、次の健康診断で結果を確認するのです。公式問題集も同様に、問題を解くことで現在地がわかるため、どのような知識やスキルを身につける必要があるのかを確認し、実際の学習に取り入れる参考にします。

そして、もうひとつが問題形式に慣れること。英語力があったとしても、形式や傾向に慣れていなければ実力を発揮することができません。各パートがどのようになっているのか、またリーディングはどのくらい速く解かなければいけないのか、など、テスト対策の意味を持ちます。

ただし、問題を解くだけでは実力アップは望めません。もしかしたら、以下のような悩みをお持ちではありませんか?

「問題を解いているのに、スコアが上がらない・・・」

もし問題を解いているのに、スコアが上がらないと悩んでいる方は、問題を解いて答え合わせをするだけで満足しているだけかもしれません。それは、学習ではなく、絶えず実力チェックをしているだけに過ぎません。

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2.知識を増やす

公式問題集の使い方の2つめが知識を増やすことです。問題を解いた後に解説を読み、さらに知らない単語を確認したり、英文を聞いたり読んだりすることで、「知らない」や「わからない」を「わかる」に変えるのが目的です。これが「学習」です。

正解のポイントとは直接関係のない箇所も含めて、内容を改めて確認したり、どのように言い換えられているかの確認をすることで、確実に知識を増やすことができます。

知識が増えるに連れて、わかるものが増えてくるので楽しくなってきます。
しかし、「知っている単語が増えてきた」、「英文が読めるようになってきた」という状態に高まる一方で、理解するまでに時間がかかるようになってしまう可能性があります。

「しっかり勉強したのに、点数が上がらなかった・・・」
「知っている単語が増えたのに、点数が下がってしまった・・・」

という苦い経験をしたことのある方は、英語力が伸びなかったわけではありません。英語力が伸びたために、「あるギャップ」が生まれてしまい、スコアに反映されにくくなってしまったのです。

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3.スキルを高める

知識が増えることでできてしまうギャップとは、「知識とスキルのギャップ」です。800点を取るためには、知識を増やした後は、「公式問題集」をスキルアップのためのトレーニング教材として使い込むことを強くオススメします。

TOEICに登場する場面は、ビジネスや日常がメインとなります。ビジネスにおける場面とは、「問題解決」「情報提供」です。基本的に、TOEIC に登場するのはこの2つです。たとえば、問題解決型の場合は「欲しい商品の在庫がない」という問題が起こり、手に入る方向(=解決)へと向かったり、「注文品の数が不足している」という問題が起こり、正しい数になるように(=解決)と話が展開したりします。また、情報提供型の場合は「来月にオフィスの改装がある」という情報を提供して注意点を伝えたり、「新製品が発売される」という情報を提供して詳細を伝えたり、と話が展開します。

この「問題解決」と「情報提供」の話が展開するのは、Part 1(写真描写問題)と Part 5(短文穴埋め問題)以外の全てのパートです。つまり、Part 1 の6問と Part 5 の 30 問以外、実に 200 問中 164 問が「問題解決」か「情報提供」の内容に関する問題なのです。

そして、この2つにはパターンがありますので、そのパターンを身につけることで、処理スピードを高めることができるようになります。このようなスキルを高めるために必要なのが、トレーニングです。

情報タイプ別に繰り返し取り組んだり、時間を計りながら読んだりすることで、スキルを大きく伸ばすことができます。短期間で大幅にスコアを伸ばす方は、多くの場合、このスキルの伸びがスコアに反映されているのです。

ぜひ何のために「公式問題集」を活用しているかを、改めて考えてみてください。知識をつけ、スキルに高め、それをテスト向けにチューニングすることで、実力が上がり、確実にスコアに反映されるようになります。

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早川幸治(Jay)
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