DNAのゴミと呼ばれてきた"ジャンクDNA "の可能性
こんばんは…!!
デアでございます\(o|o)
今日の話題は"ジャンクDNA"ということで、
DNAの中のゴミ情報という非常に可愛そうな
部位についてお話ししたいと思います(^_^;)
よろしくお願い致します🙇🏻♂️✨
1. DNAにジャンクとは失礼な!
皆さん、
DNAという言葉は一度聞いたことがあると
思います😌
しかし、DNAってこんな物だ!と把握している
人は少ないのではないでしょうか?
DNAとはズバリ、
親が子に渡す情報のことです!!
アメーバのような単細胞生物は除いて…
私達のような"人類"は、
お父さんとお母さんから
DNAの中にある"遺伝子"という
「背を伸ばす」、「二重まぶた」などの
遺伝情報をもらって生きているわけですね👪
しかし…
DNAの中には遺伝情報だけではない情報も
含まれているんです…!!
その情報のことをジャンクDNA (非遺伝子領域)
と言います🤔
改めてまとめると、下の図のようになります!
説明していない情報も書いてあるので、
補足すると…
DNAの中には"遺伝情報"が1.5%で、
"非遺伝情報"(遺伝に関わらない)が98.5%
を占めており、
圧倒的にジャンクDNAがDNAの大部分
であることがわかります。
そして、
遺伝情報と非遺伝情報をセットで"ゲノム"
と名付けています。
混同しないで欲しいことは、
DNAは"物質自体"を表していて、
ゲノムはDNAの中の"内容全体"を表しています!
本に例えると、
DNAは本で、ゲノムは本に書かれた内容です!
※詳しくはこちらの方がDNAについて
説明しております↓↓
https://trtmfile.com/2018/06/02/post-758/
「遺伝子、ゲノム、DNA…一体どう違うの?」
このDNAの大部分を占めるジャンクDNAは、
かつては必要性がないとされていて、
無視され続けていました😓
しかし、近年、このジャンクDNA達は
遺伝情報を支える重要な役割を担っている
ことがわかったのです!
"ジャンクなんて失礼な!"
DNAの正体がようやく理解されてきたよう
です\(o|o)
2. バイオアートとジャンクDNA
いきなり、"アートの世界"に飛びます!🏃🏻
実は、アートの一分野である
"バイオアート"(生物を媒体にした芸術)では、
ジャンクDNAに関する作品が多数生み出されています…!!
※画像出典: ウィリアム・マイヤーズ
「バイオアート」BNN株式会社 -39ページ-
例えば、こちらの作品!
これはユリア・ローマンさんの
「共=存」という作品でございます(o!o )
この作品は、文章を引用すると…
9000枚のペトリ皿を画素として用い、
2人の横たわる裸体を大きく描き出した。
培養した微生物の写真が入ったペトリ皿の
位置は、各微生物が採取された人間の
身体の部位に対応している。
難しいことが書いてあるのですが、
写真をよくよく見ると…
これはタイルじゃなくて
ペトリ皿🧫の微生物の写真なんです!
先ほど言った通り、
DNAは遺伝情報だけ書かれた"単純な設計図"と
呼ばれていたのですが…
この作品はそれが誤りであることを
訴えているようです(o|o)
身体を構成する部分だけでなく、
身体の周りにもペトリ皿が置かれているのは、
遺伝情報でないジャンクDNA達が、
産まれた後の"周りの環境"を受けて
身体を構成する遺伝情報を改変したり、
失くすなど…
複雑に関係していることを示唆しているよう
です🤔
こんな風に、
産まれた後の環境がむしろ遺伝に関係して
くるのではないか?ということを考える
人達が増えて、
サイエンスの世界では「後生学」という
新しい学問が生まれたようです\(o|o)/
ただ、そんな"後生学"という学問にも
批判的な視線、問題提起をしようということで、バイオアートの世界ではそれを基に
新たな作品が生まれているようです o(o|o)/
ジャンクDNAの可能性は計り知れないですね🤔
最後に: DNAは永遠のサイエンスアートの題材だと思う
DNAは全生物の設計図であることは
理解してもらえたと思いますが、
それだけで構成されているのではないことも
わかっていただけたのではないでしょうか…?
ジャンクDNAについてはまだまだ謎が深く、
サイエンスで正体を解き明かしつつ、
その方向性と、危険性をアートの力で
投げかけ、議論する必要性が
あるように感じます😌
(その逆もあり得るかもしれない…)
まあ…
話が長くなりそうなので、
今日はここまで(>人<;)!!!
私もサイエンスアート作品を作るなど、
サイエンスとアートの両方の視点を大事にして、様々な問題を見ていきたいと思います💪
それではまたお会いしましょう!
デアッ( o|o)/~
[1] ウィリアム・マイヤーズ
「バイオアート」BNN株式会社
2016/5/20
[2] 船登惟希
「宇宙一わかりやすい高校生物」学研出版2020/2/10
[3] 星野泰也
「フォトサイエンス 生物図録」数研出版
2019/2/1
[4] https://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/seibutsukiso/archive/seibutsu18_09.pdf
「DNAとゲノム」
[5] https://trtmfile.com/2018/06/02/post-758/
「遺伝子、ゲノム、DNA……一体どう違うの?」
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