見出し画像

観光客が集まるレストランってどうなの? バルセロナの定番レストラン「7 Portes」での夕食 

バルセロナにはガイドブックに必ずのっている定番レストランというものが明確にある。

ピカソなどの芸術家が常連だったお店「Els Quatre Gats」
ミロやダリも訪れたという「Los Caracoles」
美しいレイアール広場にある「Les Quinze Nits」
世界中からなぜか数え切れないほどの有名人が来た「7 Portes」

どれも定番中の定番レストランで、地元の人は絶対に行かない、観光者向けレストランである。
こういう観光者向けのレストランは高くてまずいから行かないほうがいい、と現地に住んでいる人たちのアドバイスをよく見かける。
私はこの意見に70%くらい同感する。
というのも、私もアメリカに住んで25年。
ガイドブックに掲載されているお店で「ここよりも全然おいしくて値段も安い店があるのに」と思うことがある。

しかーし、住んでいる人と観光している人がレストランに求めているものは違うのですよ。
観光者は、その土地特有の雰囲気を味わえれば多少値段が高くてもおいしくなくてもいいのではと思ったりもする。

ちょっと言い訳がましくなりましたが、バルセロナ滞在中に7 Portesという超定番レストランへ行きました。

バルセロナでは日曜日と月曜日が閉店のレストランが多く、私の誕生日であったその日はあいにく月曜日。
(特別なディナーを計画するなら、日・月以外で計画するのがおすすめ。初めて役立つ情報がでてきたぞ。)
それでも観光客向けのレストランは日・月でも開いている場合が多く、7 Portesもそのひとつだった。

後で思い出したのだがこのレストラン、レビューを見ると評価はあまり高くない。
いろんな旅のトラブルがあって、レビューのことなどこの時すっかり忘れてた。
特にパエリヤがしょっぱすぎて食べれないという意見が多く、それなのに私はパエリヤを注文してしまったという・・・。
確かにしょっぱかった。
「カバ」というスペインの超ドライなスパークリングワインといっしょに食べると、しょっぱさも軽減されるので、私と同じ過ちを犯した場合はどうぞカバと一緒に。
連れ合いが注文したシーフードのリゾットはちょうどよい味付けだったので、どうしてもご飯物が食べたい方はリゾットがおすすめ。

7 Portesの売りは何と言っても、創業から185年の間に数多くの有名人が来店したという実績。
スペインの王族はもちろんのこと、ウッディ・アレン、チェ・ゲバラ、ピカソ(レストランがある同じビルに住んでいた)、ダリ、ジョン・ウェイン、ミハイル・ゴルバチョフ、オノ・ヨーコ、ペドロ・アルモドバル、そのほかいろんな方々。
それぞれの席には、その席に座った有名人の名前が記されたプラカードがつけられていて圧巻。

しかしそれを別としても、お店の人はみんな感じがいいし、店内は上品だけど明るくて、あぁバルセロナに来たなぁという感動がある。
私は大満足だった。









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?