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代わりの効かない価値を手に入れる

 今日、高1の息子と話をした内容。

 息子通ってる高校は授業を選択できるだけでなく、登校日も選択できる。週何日通うのか?3日間、5日間など申請すればいい仕組みらしい。
 同級生たちは2年生から週3日の登校日とする者も多いらしく息子もそれを選択するつもりったようだ。
 彼には今年やりたいことがあり、それに多分、結構な項数と時間を割かれる可能性が高いので週5日の登校日は厳しいのではないかと考えていたようだ。
 不規則に入るであろうその要件のために彼は準備も兼ねて、あとはイメージで忙しいくなるだろうと思っているようだった。

 これに対して私の意見は次のようなものだ。

 週3日間の登校日にすると多分、暇を持て余すから、今まで通り週5日間の登校日とした方がいいと。

 理由はまず、その要件は相手方の都合に合わせる必要があり、相手側の時間スケジュールに振り回されこちらの都合でコントロールが効かない。
 
 そして、物事には集まる性質がある。

 忙しい時には徹底的に忙しくなり、暇な時にはかなり暇になる。そう人生から理解している。
 ために、週5日間を基本としておかないと、暇すぎて生きるエネルギーのポテンシャルを落としかねない事態を避けたいからだ。
 これはいつもスタッフたちにも話していることだが、人間が崩れていく1番の敵は、忙しさではなく、暇過ぎる時間だ。
 
人間にとって最大の敵は手持ち無沙汰なのだ。

 本当に忙しくなれば、堂々と学校を休み、やるべきことをやればいいのだと、そして本当に不可能な事態になれば週3日間の登校日にそれからしても何も問題ない。

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 それからもう一つ。
 週5日間登校日とした場合に彼のやりたいことを合わせると、必要なエネルギー数を仮に自分の能力の100%とする。
 週3日間の登校日とした場合、そのエネルギー数が80%ですむとする。
 人間は100%で走り続けると持たなくなるので、これを週5日登校しても80%のエネルギーですむようにしたい。ではそのためにはどうあればいいのか?

 答えは今日のエネルギー100%が数ヶ月後の80%になるようにすればいい。
 すなわち、数ヶ月で自分のエネルギーレベルを1.3倍程度に成長させればいいということだ。
 そのためには自分に負荷をかけねばならない。毎日、80%程度のエネルギーでやり過ごしたならば数か月してもエネルギーはせいぜい数%程度しか成長させることができないだろう。
 とても1.3倍にはならない。
 だからはじめは少し無理をしなければならない。しかし、次第に成長しはじめると苦しみは減っていく。
 そうして時間とエネルギーをかけて他人以上の体験を通過した者は、その意識が大きく変わる。自信もできる。その自信はこれからの人生大いに役に立つ。
 今日の100%は明日の100%ではないのだ。
 人は成長する。
 だから、他人の未来を今の能力で評価してはいけない。

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 そして大切なポイントはもう一つある。

 それは先程書いた通り、その要件が入れば学校を休んで直ぐにそれに取り組むまねばならないうことだ。
 それについて私は以下のように伝えた。

 人間が手に入れることができるものの中で、代替えが効いたり、本質的に同じレベルのものが容易に手に入るようなものやことに自分の時間や資産を浪費するのは賢くない。

 多くのブランド品はそのようなカテゴリーであり、本物と質の高い偽物とは普通は区別がつかないけれど、値段は数十倍違う。
 しかし、精密で緻密な高いレベルの人間しかつくれないプロダクトは、偽物は現れにくく、手に入れる価値があるかもしれない。

 それと同じで、授業は今や録画でも受ける事ができる容易なものであって、そこにその時間存在しなければならない意義は薄い。若い人が投下する時間というコストに見合わない代替えが効く種類のものになりつつある。
 一方、彼のやろうとしていることはその時間、そこにいなければ達成できず、しかも代替えの効かない特別な体験なのでそれを優先すべきだ。
 だから、その要件が入る時は、堂々と授業なんて休んでしまえ!と伝えた。

 この考え方はとても大切で、若い人は特に意識すべきだ。
 迷ったとき、どちらが希少性が高いのか?
どちらが代替えが効くものなのか?
  
 将来はそのような特別な機会や体験、価値がさらに重要視されてくると思う。
 だからお金が価値を目減りさせていく。
お金を手に入れる機会は何度もあるから。

 そうやって代替えの効かない希少性の高い時間と機会を積み重ねていくときっと豊かな、特別な人生が形づくられていく。

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