ジョンソン&ジョンソンに学ぶ”7つ”のクレド実践策


当社の顧問で医薬品メーカー「ジョンソン・エンド・ジョンソン(以降 JNJ)」でCCO(チーフ・クレドー・オフィサー)を務められた堀尾嘉裕氏に

JNJでは、どのようにしてクレドを社内で実践し続けているのでしょうか?と尋ねました。

☆ちなみにJNJでは、理念やクレドの「浸透 penetrate」という言葉を使わずに「強く実践する strengthen/enhance」という考え方をしています。

堀尾氏は以下の7つの施策を上げていますので、自社の取り組みと比較してみて下さい。

①トレーニング(クレドマネジメントの教育)➡これは研修のメニューに、クレド実践の定義や目的の理解促進をするもので、多くの企業で一番実施しやすいメニューでしょう。ただし、コロナ禍においてはなかなか難しい実情もあります。

②コミュニケーション(経営陣との語らい、メッセージ配信)➡大事なのは経営トップからの「定期的な語り」だと言えます。月次1回の経営会議の冒頭で、社長が必ず理念やクレドに触れて語る企業もあります。月次が多ければ、半期でも構わないと思いますが何らかのメッセージ発信は必須だと考えます。

③表彰(いい取り組み/施策を共有するベンチマークの機会)➡日本企業は意外と取り入れられていないのが、表彰など「認知する動き」です。表彰が大事であるだけではなく、それを他部門で”再現する”ためにも重要な取り組みです。

④クレドサーベイ(今のポジションを知り改善や向上策を考える)➡現状を知らねば、なかなか改善の手が打ちにくいはずです。そのために、たとえスナップショット(その一瞬しか掴めない)であっても実施すべきです。

⑤業務への組み込み(ケーススタディを通して業務と関連付ける)➡⑥にも共通しますが、業務と理念がどう結びつくのか?を常に知ってもらう取り組みは必要です。社内WEB、イントラなどへのアップは必須です。

⑥トラブルシューティング(課題が起きた時の解決に使う)➡クレドや理念はただ掲げておけばいいものではなく、「使って」はじめて意味があるものです。このクレドの通りに考え、仕事をすれば問題ないのだ、という自信や自覚を社員に持って頂くような導きが必要です。

⑦告知/PR➡社内だけではなく、実は社外にも自社がクレド実践企業であることを知らせることは重要です。それにより自分たちの意識が高まると考えられています。

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