【大化け株を見つけよう!】オニールの成長株発掘法③
オニールの成長株投資パート①、②では、ファンダメンタル分析を中心に解説してきました。
今回は、チャートについて説明します。
オニールは、テクニカル分析で投資対象の株を決め、チャートで買うタイミングを見る、つまり、チャートは、まさに投資の大事な地図と言っているのです。
今回参考にした動画はこちら↓
株価が急上昇する前に現れるチャートパターン
1,カップ型
カップ型は、最も頻繁に表れるチャートの形です。
カップ型の特徴は、フェーズを形成する前に必ず30%の上昇と出来高の増加が見られます。
その上昇の後、3カ月から6カ月のベースパターンを形成し、株価は12%から33%の下落が見られます。
この時、機関投資家の思惑として、最初の上昇トレンドで買った株主が下落によって株を手放し、そして簡単には売らない株主の強固な基盤の形成をすることが目的となっています。
そしてベースパターンを形成した後、株価が上昇し、しっかりとベースを形成した後、取手(とって)という形のチャートパターンを形成します。この取手は、上昇した直前の高値から8から12%下落し、それが1~2週間続くと言っています。
そして、取手を形成した後、直前の高値を超えたところが、最も機関投資家の買いが集まるピボットポイントといいます。
オニールは、このピボットポイントについて3つのポイントを上げています。
①カップの上半分に形成される
②10週間移動平均線より上で形成される
③ベースの高値より下で形成される
また、中間の出来高でもその兆候を見ることが出来、
ベースパターンの底値と株価が急上昇するピボットポイントの前で、安値になる事がポイント。
これは、機関投資家の買い集めが進んでいるという事。そして、ピボットポイントを超えたところで、大幅な出来高の減少が見られるのが特徴です。
2,ダブルボトム型
これはカップ型の次に頻度の高いチャートです。
ダブルボトム型の特徴は、まず上昇トレンドを伴って、そのあと下落が続きます。そして、再度上昇トレンドを形成し、高値を付けますが、これは大抵直前の高値よりも下回るのが特徴です。
そして、再度下落しながら、直前の安値より低いところで反発します。この時の機関投資家の思惑としては、二度の上昇トレンドでこの銘柄を買った株主を、二度の下落により振り落とすという思惑があります。
そしてこの後上昇し、ここで形成されるW型のチャートパターンの真ん中の高値と同等の株価のところで、ピボットポイントが現れ、これを超えると、急速な株価の上昇が見られます。
ただ、銘柄によっては、カップ型の様に、1回取手のようなチャートを形成し、そこでピボットポイントを形成して株価を上昇する銘柄もあります。
出来高の特徴は、2つめの下落のところで出来高の減少が見られ、ピボットポイントで、機関投資家の買い占めによる出来高の急上昇が見られます。そしてその後、減少していくのが特徴です。
3,平底型
平底型は、ダブルボトム型とカップ型の付属型という感じです。
どういうことかというと、先ほどのカップ型、ボトム型がピボットポイントを形成した後上昇し、その後株価が横ばいになって、平底型ベースというベースを形成し、持ち合い状態になります。
この持ち合い状態から株価が上昇し始めたところをピボットポイントとして、その後急速に株価を上昇させます。
出来高の特徴は、これまでと同様、ピボットポイントで大きな出来高の上昇が見られます。
4,正方形型
このチャートは上の3つと比較すると比較的珍しいチャートです。
特徴は、上昇トレンドのあと、長いひげの陰線を形成し、10~15%下落します。
そのあと4から7週間ほど横ばいの株価が続き、ベースを形成した後、長いひげの陽線を形成し、ベースを形成する前の高値をピボットポイントとし、それを超えると株価は急速に上昇していきます。
出来高の特徴は、最初の上昇トレンドで出来高が増加し、そのあとベースのところでやや出来高の減少が見られます。
そしてこれまでと同様、ピボットポイントを形成する過程で大きな出来高の上昇を伴い、ピボットポイントを超えると出来高が少なくなっていくのが特徴です。
これら4つ全て網羅するのが難しい場合は、まずは一番表れやすいカップ型を探しながら、買うタイミングを見極めていくといいかと思います。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。