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荒野に希望の灯りをともす

昨日観た映画、中村哲さんの
"荒野に希望の灯りをともす"について。



中村哲さんの活動については、数年前からネットに流れる表面的な情報を見聞きし、一昨年、中村哲さんが銃弾に倒れられ、様々な方面からその偉業と死を悼む声が聞こえていたが、正直よく存じ上げてはいなかった。

でもこの映画は何故か必ず観なきゃいけない気がして、(ちなみに私は映画鑑賞が苦手)独りでも観に行くつもりでいた。

結論から言うと、上映中終始涙が止まらず、もし独りで観ていたら嗚咽をあげていたと思うほどで。

この壮大な映画からは中村哲さんの積年の思いと35年の重みを感じることが出来たのだが、それは圧倒的な数の記録映像と中村哲さんの言葉との構成によるものだと思う。よくこれほどの長きに渡り取材されたな、という驚きと同時に感動という言葉では表せないほどの感動に押し潰されそうになった中村哲さんの言葉の一つ一つ。

中村哲さんの深い愛情と深い哀しみを感じる一言一句。

中村哲さんは優秀な医療人だったと同時に素朴かつ誠実で聡明な人だった。この活動をやっているのは何故?という問いに、"目の前に困っている人たちがいてそれを他に助ける人がいないからやっているだけ。ほっとけないでしょう?"という様な事を仰るシーンがあった。シンプルなんだけど、このシンプルな事をやる人、やれる人がどれほどいるだろう。

どこまでも誠実に人々に対して真っ直ぐな姿勢で向き合い、目を覆いたくなる様な惨状に押し潰されそうになりながらも目の前の人たちを懸命に救おうと前に進んでおられた。決しておごらず、腐らず、諦めず…。あぁ、言語化すればするほどチープに聞こえてしまう…本当に映画を観て皆さんご自身で感じて欲しい。

自然に対して本当の意味で畏敬の念を持つという事を中村哲さんの姿を通してなんとなくではあるがわかった気がするが、わたしは中村哲さんが神の化身だったんじゃないかとすら思ってしまった。

こんなすごい人がいたなんて。。。中村哲さんを生前知らなかった自分を激しく悔やむ。。。でも今からでも遅くはない。中村哲さんのことを多くの人に、特に若い人たち、子どもたちに知って欲しいと思った。

自主上映会は絶対やるし、毎年やりたいと思う。平和を祈る8月がいい。中村哲さんや一緒に逝ってしまわれた日本人と現地のスタッフの皆さんの弔いと地球の平和を祈願して。

#中村哲
#劇場版荒野に希望の灯りをともす
#人間国宝
#ペシャワール会

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