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95年生まれ

年齢を異様に気にするタイプだ。同い年の有名人は勝手にライバル視している。僕は1995年生まれで、今年26歳になる。著名な同い年は、土屋太鳳さん、あいみょんさん(学年で言うとひとつ上だけど)、ヨルシカのn-bunaさんなどがいる。

1995年生まれは何かと運が悪いと言われている。僕はそうは思わないけど(この人生しか経験したことがないから比べようがないというのはある)、確かに人生の節目でなにか大きな事件が起こっている、という実感は確かにある。

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生まれた年に阪神・淡路大震災と地下鉄サリン事件があった。そして小学校入学と同時にゆとり教育が始まり、僕らの世代だけが唯一、高3までフルでゆとりだった。

そして、東日本大震災は高校入学と同時に起こった。

大阪に住んでいたので、ダイレクトに損害を被ったわけではなかったが、ニュースで見る映像は恐ろしくて、現実のものとは思えなかった。

テレビをつければACのCMばかりで、それが逆に不安を増長させた。本来はかわいいアニメーションなんだろうけど、どこか不気味だった。

少し前のことなのに、もう10年経つのか、という感じだ。

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阪神・淡路大震災の時、僕は母親のお腹の中にいた。だから映像でしか当時のことを知らない。でもその映像は古臭くて、どこか自分とは遠い世界のことのように思えた。感覚でいうと、1964年の東京オリンピックの映像を見るのに近い。時期はかなり違うんだけど。

2005年に「あれから10年」とよく言われていたが、あの時の大人はこんな気持ちだったのかな。10年はあまりにも早い。これから歳をとるにつれて、そのスピードはどんどん増していくんだと思う。

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この10年、色々あったが、身の回りのことで精一杯だった。余裕がなくて、優しくなれないことも多かった。

それでもここ1年くらいは個人的に明らかな転換期といえる。コロナのせいもあるけど、僕の周りの環境は一気に変わって、価値観がひっくり返った。

それを良しとする訳じゃない。しかし僕はコロナにより「人に与えること」の大切さを少しでもわかったつもりだ。

2030年、世界がどうなっているのか見当もつかない。確かに言えることは、これからの10年(いや、2030年なら9年か)はこれまでの10年よりさらに早く感じるということだ。

15〜25歳を自分本位にバタバタと過ごした自分だが、25〜35歳は人に優しく、何かを与えられるようになれればと思っている。

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