山本 梓

編集・執筆(フリーランス)。 サークル的出版活動「麓(ふもと)出版」/ポップアップスナ…

山本 梓

編集・執筆(フリーランス)。 サークル的出版活動「麓(ふもと)出版」/ポップアップスナック「地域こわし愚連隊」/母娘のおしゃべり「うんたったラジオ」/庶民派ごはん系podcast「炊き込みご飯わくわく舎」/書籍『プンニャラペン』発売中!

ストア

  • 商品の画像

    “天才のときの”包装紙 6種セット

    「子どもの描く絵って、『天才!』って思わない?」。いつものようにおしゃべりしていたところから生まれた企画。ふみこの娘たちが“天才だったとき”の絵を包装紙にしてみました。これを機に、あなたの、ご家族の……“天才画伯”による作品を包装紙にしませんか? というプロジェクトも準備中。贈り物に、ブックカバーに。けっこういいものですよ、包装紙のある生活。A3サイズで6種類。発送は、二つ折りにしてレターパックライトでお届けします。
    950円
    ふみ虫市場
  • 商品の画像

    『ブダペスト日誌』飯田信夫著

    著者の「飯田信夫」は、元公立小学校校長。 退職後も、教員をめざす学生、若手の教員を支えながら導く活動をつづけています。やさしくて鋭い……、魅力的なせんせいです。 第1章 ブダペスト日誌(*) 第2章 教師のひとりごと 第3章 子どものまわり *ハンガリーのブダペスト日本国大使館のなかにある補習授業校教員として過ごした3年間(1988年―)の記録。 家族で外国生活をおくろうとしているひと、若手のせんせい、子育てに少し行き詰った保護者に届けたいエッセイ集です。あたらしい自分をみつけたいあなたにも。
    1,500円
    ふみ虫市場
  • 商品の画像

    『あさってより先は、見ない。』山本ふみこ著(清流出版)

    人気随筆家・山本ふみこの最新エッセイ集。東京から埼玉・熊谷へ。築150年の古民家に移住。古さと新しさが同居した、住みごこちのいい家で紡ぐ日々の暮らし。家族のこと、家事のこと、料理のこと、仕事のこと、大好きな人たちのこと…。きょうとあしたを積み重ねる日々綴る。 熊谷の美しい風景、古い家の佇まいをどうぞお楽しみください(撮影:田邊美樹)。
    1,650円
    ふみ虫市場
  • 商品の画像

    “天才のときの”包装紙 6種セット

    「子どもの描く絵って、『天才!』って思わない?」。いつものようにおしゃべりしていたところから生まれた企画。ふみこの娘たちが“天才だったとき”の絵を包装紙にしてみました。これを機に、あなたの、ご家族の……“天才画伯”による作品を包装紙にしませんか? というプロジェクトも準備中。贈り物に、ブックカバーに。けっこういいものですよ、包装紙のある生活。A3サイズで6種類。発送は、二つ折りにしてレターパックライトでお届けします。
    950円
    ふみ虫市場
  • 商品の画像

    『ブダペスト日誌』飯田信夫著

    著者の「飯田信夫」は、元公立小学校校長。 退職後も、教員をめざす学生、若手の教員を支えながら導く活動をつづけています。やさしくて鋭い……、魅力的なせんせいです。 第1章 ブダペスト日誌(*) 第2章 教師のひとりごと 第3章 子どものまわり *ハンガリーのブダペスト日本国大使館のなかにある補習授業校教員として過ごした3年間(1988年―)の記録。 家族で外国生活をおくろうとしているひと、若手のせんせい、子育てに少し行き詰った保護者に届けたいエッセイ集です。あたらしい自分をみつけたいあなたにも。
    1,500円
    ふみ虫市場
  • 商品の画像

    『あさってより先は、見ない。』山本ふみこ著(清流出版)

    人気随筆家・山本ふみこの最新エッセイ集。東京から埼玉・熊谷へ。築150年の古民家に移住。古さと新しさが同居した、住みごこちのいい家で紡ぐ日々の暮らし。家族のこと、家事のこと、料理のこと、仕事のこと、大好きな人たちのこと…。きょうとあしたを積み重ねる日々綴る。 熊谷の美しい風景、古い家の佇まいをどうぞお楽しみください(撮影:田邊美樹)。
    1,650円
    ふみ虫市場
  • もっとみる

最近の記事

では、そのお答えを

ここ数日、熊谷の実家に逗留していた。 2月、3月と気の抜けない仕事が立て込んでいて、4月に入ってふっと隙ができたのか、どっと疲れが出たようだ。 母にあれこれ世話を焼いてもらいながら、養生をする。 そうやってすこしずつ回復し、朝起きる時に身体がだるくなくなった日(12日間かかった)。 この日は、大切な友人たちが熊谷にやってくることになっていた。 2人の友人をもてなすために、父と母と連れていきたい場所について話し合った。ワインバー? 近所のマグロの寿司からバスクチーズケーキま

    • ごはん随想(4月)

      このところのごはん。 ちらし寿司が食べたくなり。乾しいたけを入れて炊いたごはんにちらし寿司のもとを和え、いんげんと錦糸卵、海苔を散らす。魚介はなし。意外といける。 かぶとしいたけのみそ汁。白ワインと。 ちらし寿司をケチャップで炒める。妹が教えてくれたレシピ。酢飯がさっぱりしていて合う。 わかめとネギのみそ汁と。 体調を崩してしまう。元気になりたくて、うなぎを食べる。 お弁当の蓋に「子どもの病気のために売上の一部を支援しています」と あった。 数か月前から計画していたピ

      • 信じていい

        長野、松本・浅間温泉に位置する神宮寺。縁あって、昨年10月に遊びに行った。 お寺に着いて驚いた。 「……ここ来たことある」 母がこちらの先代のご住職と親交があり、わたしもくっついて遊びに来たことがあった。 本堂の襖絵にも覚えがあった。「原爆の図」の作者として知られる丸木位里・俊夫妻が手がけたものだ。 興奮気味に谷川光昭住職に伝えると、ニコニコとうなずきながら言った。 「春の法要にぜひいらしてください」 *** 神宮寺には本堂のほかに、大きなホールがある。そこでは、

        • ハッピーギャルマインド(100字日記)

          ドラマの話。おつかいを頼まれた孫、街を散策。祖父の注文である寿司を道中で食べてしまう。帰宅後、問われた孫は「食べちゃった」と。おじいちゃんは「まあええわ」って! わたしの周辺だったらこうはなるまい。(99文字) 気持ちがしぼんでしまったときの対処法。いまは、女優・仲里依紗さんのYouTubeを観ている。家族がいて、仕事も子育ても全力で、3姉妹の長女。なにより学びたい「ハッピーギャルマインド」が詰まっている。(99文字) 『ブックオフ大学ぶらぶら学部』を読む。仕事に関係なく

        では、そのお答えを

          3つご用意しています

          「季節の柑橘を使ったもので、ソーダの……」 カクテルを注文した。 静かにカウンターの中に戻り、とっておきの一杯を持ってきたマスターは言った。 「以前は、柑橘というと金柑やポンカンなどをベースにお作りしておりましたが、今はレモンをベースにして生姜を入れたものになっています」 ……!!! ここは、かつて行きつけていたバー。 これを書いていたのが2020年。当時、ビシッと蝶ネクタイを決めていたマスターはゆったりとした長いエプロンをつけて、よりやわらかい雰囲気になっている。

          3つご用意しています

          風になる身体

          どっどど どどうど どどうど どどう。 「風の又三郎」が登場するんじゃないだろうか、というくらいの強風である。 そういう日は、家のなかでもびゅんびゅん、ごうごうと音がなる。 「風すご」と過ごす家とはちがい、ここは飛行機のなか。 機体は、風の影響で大きく揺れる。 飛行機に乗る機会は、少なくない。飛行機での移動は好きである。 が、がたぴし揺れる飛行機に乗るのは別です。じわっと手に汗をかく。 「気流の関係で大きく揺れることがございますが、飛行の安全性に問題はありません。ご安心

          風になる身体

          ネオ売り子

          半年に一度、原木しいたけの販売をお手伝いしている。 青山ファーマーズ・マーケット。表参道の国連大学前で、毎週やっている市場だ。しいたけが出てきたときだけに出店するので、半年にいっぺん。 兵庫県・猪名川(いながわ)町から直送される原木しいたけは「仲しい茸園」のもの。 春子(春にできるしいたけ)は最高級のものが送られてきた。 「冬子(どんこ)が有名だけれども、春のしいたけも最高なんです!」 「今年の冬はしっかり寒くって、雨も多かったので、すごく大きなしいたけができました〜。食

          ネオ売り子

          あせりといのり

          慌ただしさ、あらゆるところでラリーをつづけた困憊、止まらない「あれもやんなきゃ」から逃げるように入った喫茶店。 店内は穏やかなBGMが流れ、奥からは店主の声だけが聞こえる。 「いらっしゃいませ」 美容室の帰り。買い物を済ませてすぐに帰路につくことも考えた。いや、ここに来ることは心の奥で願っていた。 あらゆる喧騒から逃れられると知っていたから。 それに、15時というへんてこな時間でも、ここは食べるものがある。 ドライカレーとアメリカンを頼んで、お手洗いへ(行きそびれていた

          あせりといのり

          ブロークン事件ファイル

          事件ファイル① ・わたしは2022年10月◯日14時ごろ、自宅にてごはんを温めようと、玄米をよそった茶碗に蓋をかぶせてレンジに入れました。その際、ごはんと一緒におかずも庫内に入れて加熱ボタンを押しました。 ターンテーブルがまわり、庫内のおかずが動き茶碗の上の蓋がずれ、茶碗が横に倒れました。が、その状態でもレンジは加熱をつづけました。「チン!」となったときには、自分の横着さを責めました。なぜなら、レンジの蓋を開ければ、茶碗がほかほかのごはんもろともこちらに落ちてくる体勢になっ

          ブロークン事件ファイル

          100字日記(2月このところ)

          妹のリクエストで神田明神へ。彼女が大変なときに助けになってくれた神社だと言う。「妹を助けてくださって、ありがとうございました」と手を合わせる。翌日から、仕事の依頼が続々舞い込む。また御礼に行きますね。(100文字) というわけで、すこし忙しくなった。TODOリストにやるべき仕事を連ねる。その中に「多肉に土入れる」と書く。空き瓶に土と石を敷く。根が出た多肉植物の赤ちゃんをそっと端でつまみ上げる。チェックを入れる。(99文字) 東京・清澄白河のリトルトーキョーにて、バー「あの

          100字日記(2月このところ)

          サイツヨが舞う

          戻りの羽田空港にて。 お昼を食べてしまおう。 あそこのそば屋へ行くか。時刻は13時になろうとしている。店の前には、すこし列ができている。 「何名様ですか? メニューをご覧になってお待ちください」 入り口で人数の確認をする店員が(店長かな)。 「2、1、2名様お待ちでーす!」 店内の仲間たちに伝える店長。 こちらは待ち時間もなく、スムーズに入店。 すぐに別の店員がオーダーを取りに来る。 入り口で決めた天丼セット(天丼とざるそばのセット)を注文。 「……ご注文くりかえし

          サイツヨが舞う

          鳴いた鳥は海と雲と太陽で、もう笑う

          2月6日 経理業務に苦戦している。 フリーランスで仕事をするようになって8年目。これまでふんわりとやりすごしてきたことが、自分の意識や国の制度とともにすこしずつ変わってきた。 支出と収入という考え方から、「売掛金」という欄に未回収の金額を入力するようになった会計ソフト。請求金額の入金分を登録するのに四苦八苦する(ていうか、できない)。 迫害されている……。ひとりでパソコンで解決を見ない問題と向き合っていると、大げさで被害的な気持ちがむくむくと浮かんでくる。 2月7日 羽

          鳴いた鳥は海と雲と太陽で、もう笑う

          石巻で仮面をつける

          宮城県石巻市。 旧北上川の川沿いを歩く。 石ノ森萬画館が見えた。あいかわらず可愛らしい。 地図を見ると、神社がある。お参りをしていこう。 日も暮れてきて、風が冷たい。さすが東北、きりっと寒い。 途中で、三線の音色が聴こえてきた。 「チャンチャチャンチャ チャンチャチャンチャ チャンチャチャンチャ……」 沖縄民謡だ。しかも早いテンポのやつ。 見ると、川っぺりで青年が三線を奏でている。 「イーヤサッサ!」って言いたくなる音。なんならカチャーシーで踊りたい。 北風と三線。そう、こ

          石巻で仮面をつける

          満月を知らせる相手(100字日記)

          「いち太郎、グリ夫、イモコとイモオ、チャミ、マンボーちゃん」。家の植物コーナーに仲間が増えた。多肉植物の赤ちゃんも含めて、それぞれに名前をつける。以来、うっとりと眺めている。マンボーちゃんは笠間焼だ。(100文字) 買い物に出る。4時、せめて5時には家にいたい。お相撲を観るから。本日は、このあいだまで大学生だったというザンバラ頭の大の里が横綱と対戦。投げられたあとのワクワクした顔! 霧島関のひげの行方も気になる。(100文字) 「一日一日集中して自分の相撲をとるだけ」とい

          満月を知らせる相手(100字日記)

          もう元にはもどれない

          朝、取材に向かう。 駅までの緑道。 ここにいる植栽に「おはよう」「おはよう」と挨拶をする。 このところの太陽は、まぶしい。 「実は、目がしょぼしょぼしてイライラしたことがあります。反省しています。ほどよく暖かい日差しをありがとうございます」 お日さまに告白。 乗ろうとしていた一本前の電車に乗る。 *** 取材先は、高齢者のためのシェアハウス(ケアハウスと呼ぶ)へ。ここに住む70代の美和子さん(仮名)へのインタビュー。 「食べるものが大好き!」ということで、お気に入りのパ

          もう元にはもどれない

          ことばの小さな枠を超えて

          「うぉおおおおおおお〜〜〜〜、やっちまった〜〜〜〜!!!」 昨夜の自宅でのわたくしである。 「ああ、なんて馬鹿なことを。わかっていたでしょうよ、もう!」 自分に怒ったり 「どうしたらいいんだ……」 途方に暮れたりしていた。 そういえば昨日の晩ごはんは、作ろうと決めていた餃子の焼き時間が短く、生焼けってほどではないのだが、火の入りが足りていない気がして、時間を惜しんで電子レンジで再加熱。ラップも蓋もしなかったものだから、中の具に火は通ったが、皮が乾いてカピカピになった……。

          ことばの小さな枠を超えて