「自分の真実を語る」 スケッチ3 jala 2024年9月15日 08:44 いのちがしずまる方は、氷を欲しがりなさると、看護の専門家にきいた。玄米煎汁、野菜コンソメ、玉露、煎茶を氷状にするのは賢いと思う。製氷皿で固め、必要量を砕いて含ませる。つくるということは、いのちを傾けてつくる、故につくった人のいのちは、その氷片にお供してしずまり逝く方の細胞の隅々まで、共に運ばれる。一つになれるのである。逝く方へ美味しさを差し上げたい理由はここにあるのではないか、「一つになる」。美味という自然のゆきつくところの深意かと思う。辰巳芳子 『食といのち』 86頁 2014年 文藝春秋(原典: 辰巳芳子 『スープの手ほどき 洋の部』 文春新書) ダウンロード copy #介護 #食事 #手作り #食 #看護 #いのち #食べもの #辰巳芳子 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート