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友達に本を貸すこと、買うこと。

私は、友達に本を貸すのが好きだ。
さらに言えば、私は友達の誕生日に本をプレゼントするのが好きだ。

本を貸すのであれば、次会う口実にもなる。
本を買うのであれば、その人のことを真剣に思い浮かべながら、本を選ぶ。
その人が気に入りそう、しかしその人がまだ読んでなさそう、そんな本を選ぶのは意外と難しい。しかも誕生日にあげる本、余計に気合いが入る。


その人に貸したい・買いたい本を選んでいる時は、その人のことをどのくらい私が知っているのか、はっきりとわかって面白い。

ある時、私のとても身近な友人の誕生日だったから、本をプレゼントしようと本屋さんに行った。
その友達は、シェアハウスの友達で、シェアハウスにある本(主にビジネス書)を読んでいるところをよく見る。
だからビジネス書はなし。被りそうだから。

でも小説を読んでいるところはあんまりみたことない。
その友達が喜ぶ小説ってなんだろう?
ちなみに、その友達はめちゃくちゃ頭がいい。社会を批判的に見る目に長けている。うーん、彼女のお目にかなう小説はなんだろうか。

あ、映画もその友達はたくさん見ているから、原作小説とかを買っちゃうと、知っている内容になっちゃうかな。
あまりにも悩んでしまったので、小説は却下。選択肢がたくさんあると、迷うなあ。
そうこうしている間に、本屋さんがあと30分で閉まってしまう。わ、どうしよう。

友達は、お酒を嗜むから、お酒の本はどうだろうか。そう思って、日本酒やワインに関する本のところへ。
うーん、どれもパッとしない。しかも、意外と値段が貼る。同じ値段だったら、、、、、

そう思って、結局本屋さんを出て、お酒を買いプレゼントした。
(ちなみに、そのことをその友人に伝えると、爆笑されて「小説でもなんでも読むし、嬉しいよ」と素敵な笑顔と共に言われた。素敵な友達。)
うむ、まだまだ私はその友達のことを知らないようだ。


その人がその本を読んでいるときにどういう気持ちで読むのかな、とかイメージしながら本を選ぶのは、思いの外とても楽しい。
次は誰に本を選ぼうかな。

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