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【技術系スタートアップ】米国大手VCの投資先情報

2018年5~6月で米国大手VCから資金調達を行なった技術系スタートアップを紹介します。

1.Beam Therapeutics(US)

設立年  : 2017年
調達先  : ARCH Venture Partners等
ラウンド : SeriesA
調達額  : 74百万$
調達時期 : 2018年5月

Beam Therapeuticsは、CRISPER2.0とも言われる新しいゲノム編集技術を開発しています。創業者のFeng Zhangは、CRISPER-Cas9を開発した研究者の1人で、彼が設立したEditas Medicineは2016年にNASDAQへ上場しています。

当社のコア技術は、改変したCRISPERとデアミナーゼ等の酵素を繋ぎ、1塩基単位のゲノム編集を実現するものです。日本でも神戸大発ベンチャーのバイオパレットが有力な1塩基ゲノム編集技術を開発されていたと思います。日本にも世界と戦える技術がありそうです!

2.Cobalt Robotics Inc.(US)

設立年  : 2016年
調達先  : Sequoia Capital, Founders Fund等
ラウンド : SeriesA
調達額  : 13百万$
調達時期 : 2018年5月

Sequoia CapitalやFounders Fundなど、著名なVCから資金調達を実施した警備ロボットを開発するスタートアップ。Cobalt Robotics Inc.はロボットの提供だけでなく警備サービスにまで拡大していくようです。

3.Nod Thera(UK)

設立年  : 不明
調達先  : 5AM Ventures等
ラウンド : SeriesA
調達額  : 40百万$
調達時期 : 2018年6月

Nod Theraは、NLRP3インフラマソーム阻害によって慢性炎症疾患を治療する新薬開発を行うスタートアップです。インフラマソームとは、炎症やアポトーシスに関与するタンパク質の複合体で、関節炎、アテローム性動脈硬化症、アルツハイマー病、糖尿病および特定の癌を含む広範囲の疾患に関与していると言われています。

当社は、各種疾患のNLRP3インフラマソームのパイプラインを構築しているようです。

以上、3社をご紹介しました。今後も定期的に海外VCの技術系投資先情報を更新していきます!
ご質問等ございましたら、お気軽にご連絡ください。

執筆者:三浦 研吾(産学連携投資グループ)
Facebook:kengo.miura
Twitter:@MiuraKengo

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