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『スターバックスコーヒー』主にスタバでMacについて

以前からスターバックスコーヒーの店舗展開に興味があり、Amazonにも関連本がたくさんあったので数冊読んでみました。

また非常に微妙ですが、過去のnote投稿でスタバが少し登場する記事。

この記事で取り上げたバゲット店『メゾンカイザー』の代表取締役『木村周一郎』さんが起業したばかりの頃に有益なアドバイスを与えたのが、スターバックスを日本に持ち込んで育てた角田雄二氏と、サザビーリーグの創業者、鈴木陸三氏の兄弟。

こちらの記事で紹介する、アメリカ文学『白鯨』に登場する『スターバック一等航海士』の名前が、『スターバックスコーヒー』の名前の由来。

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スターバックスコーヒー 渋谷MIYASHITA PARK店

そしてnote第1回目投稿の見出し画像も『スタバのゆずシトラスティー』

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場所は横浜『山下公園』

詳細な会社沿革は『スタバ』公式HPに記載されています。

今回は主に北米での展開を省き、日本での展開を中心に紹介します。

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Starbucks Reserve Roastery Chicago Design Journey.

スターバックスが他の喫茶店との差別化のために当初から打ち出しているコンセプトはいくつかあるけど、そのうちの重要な一つ。

『Third Place』
家庭でもなく
職場でもない
第3の空間

日本での最初の出店は1992年。成田空港内。わずか9ヶ月で撤退。(当時はアメリカ本社が米国内の展開で精いっぱい)

1995年

株式会社サザビー(現:株式会社サザビーリーグ)(バッグ、生活雑貨で知られる)が、日本における店舗展開を目的とする合弁事業で提携を結び、アメリカのスターバックスと合弁。
スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社設立。

スターバックス巡り銀座編

1996年
銀座に日本一号店出店。
それまでの国内のおしゃれだけど単価の高い喫茶店より安いし、
それまであった国内のチェーンのカフェに比べておしゃれ。

You've Got Mail - Starbucks Scene.

オープンテラス、カップなどのデザイン。要するに洋画や海外ドラマでよく見るイメージ。
特にコーヒーをテイクアウトし、デザインされたカップを持って街を歩くイメージ。

見逃せないのが当時としては珍しかった『店内全面禁煙』
これは圧倒的女子ウケ。

しかし、おしゃれイメージだけだったら、一過性の流行りで終わっていた可能性もあったと思います。

ここで生きてくるのが『第3の空間』と言うコンセプト。

・Free-Wifi完備(時間制限、接続制限なし)
・ダイニングエリアでのPCスマホ充電用コンセント解放。
・そして店内長時間利用OK(長居してもいいが、日本では混雑緩和のため、一部店舗で利用時間制限あり)

それまで日本にあったネットカフェとの違い。

・自分でPC持ち込み。
・Free-WiFiの早期導入。
・個室ではなくオープンで明るいイメージ。
・当然飲み物はフリードリンクではない。
・店内全面禁煙

要するに有線LANから無線LANへの時代の変遷の象徴。

日本で地域店舗を出店する際は、その地域の祭りなどの文化活動に積極的に出資。

Starbucks Kyoto 二寧坂店・京都BAL店

例えば京都では古くからある日本家屋を改装した店舗出店など、外観や内装は地域の事情に合わせている。

年に100店程度を新規出店しており、2018年時点で約1,300店を展開する。

『東京スタバ7選』

2001年

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『抹茶クリームフラペチーノ』販売開始。

ご存知の方も多いと思いますが、『フラペチーノ』は、日本では、スターバックスの登録商標です。

『フラペチーノ』という名前は、『フラッペ』『カプチーノ』から造った造語。
英語での正しい発音は「フラパチーノ」に近い。
略して「フラップ」と呼ぶことが多い。

大きく分けて3種類。
・コーヒーベースのフラペチーノ
・クリームベースのフラペチーノ
・ティーベースのフラペチーノ

コーヒーとミルク、クリームなどを氷とともにミキサーにかけたコーヒー飲料として、スターバックスにおいて販売されるようになった。

2002年

STARBUCKS COFFEE 世界での店舗数 5,000店を突破。

そして、スタバがFree Wifiを導入したのは2002年から。

ノートPCでMacの名前を冠した『MacBook』シリーズの初代『MacBook Pro』は2006年リリース。

2008年

First MacBook Air Commercial.2008

持ち運びに実用的な初代『MacBook Air』のリリースは2008年なので、『スタバにMacを持ち込む文化』の下地ができたのは、この頃と言えるでしょう。

『MacBook Air』の"Air"には、『軽い』のニュアンスの他に、明かに今後のWiFi時代を見据えたモデルとしての意味が込められているので、MacBook Airとスタバの組み合わせはまさにWiFi時代の象徴。

2009年

11月 スタバ国内店舗店内で公衆無線LANサービス開始。

上に記載したように初代MacBook Airのリリースは2008年。
その翌年にスタバ国内店舗で無線LAN開始。

この年のMacBook Air 2009年モデルはCPUがIntel Core 2 Duoプロセッサ。

2010年

13.3インチモデルに加え、新しい11.6インチモデルも登場。

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MacBook Air late 2010

MacBook Air late 2010 11.6inch = 重量は1.06kg
より小さく軽く持ち運びやすく。
そして価格は ¥88,800~(10万円を切る、手の届きやすい価格帯)
バッテリー持ちは、Apple公式発表では5時間。※しかし使用環境で大きく変わります。

つまり日本でスタバでMacの組み合わせが本格的に始まったのはこの2010年あたりから。

〜 閑話休題 〜

『アップルは終わったのか?』前刀禎明(著)

この本の中に書かれているエピソード。

2004年3月 前刀氏がAppleに入社するため、スティーブ・ジョブズCEOとの最終面接を受けたときに、Sonyの薄型ノートPCを見せて「日本でMacを売るにはこのような製品が必要だ」と訴えた。
これに対して、当時のスティーブ・ジョブズ氏は猛反対。
「そんなのダメだ!」

当時のAppleはデスクトップ機と引けを取らないフル機能のiBookとPowerBook G4を販売しており、ジョブズは「拡張性のないノートパソコンはダメ」と否定している。

当時AppleのPCに対する基本コンセプトは“All in One”
本体がどれだけ薄く、軽くても、そのノートPCには光学ドライブが搭載されておらず、ポートの数が限られており、当時のPowerBookと比較して単体での拡張性に劣っていた。
前刀氏はこれが、当時その提案が受け入れられなかった理由だという。

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SONY VAIOノート505エクストリーム

前刀氏がジョブズ氏に見せたというVAIOは、「PCG-X505/SP」
バイオノート505エクストリームのSonyスタイルモデルで、
重さわずか785グラム、最薄部9.7ミリ(後部は21ミリ)のモバイルノートPCだ。

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リモートディスク付きの初代MacBook Air

ジョブズ氏は基調講演で、MacBook Airの薄さを強調するために、比較対象としてSonyを選び、米国での当時のVAIOの現行最薄モデル「TZ」シリーズ(日本でのtype T)を選んでいた。
これは前刀氏によるプレゼンの印象が強く残っていたからかもしれません。

Macworld San Francisco 2008-The MacBook Air Intro(pt.1)

2008年と言えば初代iPhone発表の翌年。

冒頭でSONY VAIO TZとサイズ比較の後、ジョブズ自身が実際の茶封筒からMacBook Airを取り出すパフォーマンス。

ジョブズ氏は、彼自身が大のソニーファンであることを公言しているし、日本で薄型デスクトップPC「VAIO type L」が出荷されたときも、真っ先にカタログを送ってくれと頼んだという逸話で知られている。

プレミアム性の高いスタイリッシュなパソコンを目指していたVAIOシリーズのコンセプトを、Appleは上手くキャッチアップしたと評価され、前述のVAIO NOTE 505 EXTREMEがMacBook Airに影響を与えたことが指摘される。

平たく言えば、ジョブズ氏は、SONYのVAIOを真似てMacBook Airを開発したんじゃないか?ということ。

MacWorld San Francisco 2008-The MacBook Air Intro(pt.2)

このMacBook Airがのちに「PCの主流はラップトップ」というところまで持っていった。

個人的にはMacBook Airがラップトップの覇権をとった理由は、「薄さ、軽さ」と同じくらい重要なwifiとの強力な連携。そしてそれを強くアピールする、"Air"というネーミングだと思っています。

ちなみに日本のVAIOは、SONYが1996年〜2014年まで発売。

2014年7月〜VAIO株式会社として独立。

VAIO株式会社は、今でも新商品の開発、販売を継続。

SONYでもVAIOの新製品の販売を継続して行っています。

2013年

10月 My Starbucks会員向けのサービスとして、パソコンやスマートフォンでスターバックスの商品をお買い求めいただける"Starbucks Online Store"をオープン。

2016年

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「スターバックス ジャパン公式モバイルアプリ」の提供を開始。
スターバックスの魅力を凝縮した、見やすく洗練された画面デザインとシンプルな機能のアプリ。

2019年

Mobile Order & Pay Starbucks スターバックス公式

事前にアプリ上で注文決済し、お店で商品を受け取れるシステム。


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