【告百095】互助会をはじめ葬儀絡みのトラブルがなくならない

「互助会に入会したのですが…」という相談は、毎年数件、必ず寄せられます。私としては、互助会というシステムがきらいです。信用していません。にもかかわらず、ご高齢の方を中心に、大勢のひとが毎月毎月、積み立てをされているのに驚きます。
互助会が提供する葬儀には、いくつかのコースが設定されています。で、例えば、一般価格200万円の葬儀セット内容を、会員であれば会員価格の150 万円にディスカウントしますよ…という感じです。でもこれは、あくまでも葬儀一式の値段であって、いざ実際の葬儀となれば、この内容だけでは葬儀を執り行うことはできません。別途、料理、生花、ハイヤー、マイクロバス、テント、返礼品、お布施などが費用として発生するわけです。大体、これらのオプションは、パンフレットの欄外に小さく記載されています。追加分だけで、少なく見積もっても葬儀セットの倍はかかります。冒頭の例で言えば、パンフレットに記載されている葬儀セットは、一般価格200万円のところを会員価格150 万円で賄えると想定していたのに、実際の請求額は、オプションが上乗せされて300万円とかに跳ね上がりしまうわけです。そして、「だまされた」と電話をかけてくる人が多いのです。
互助会の事務所に問い質せば、必ず「会員の誤解。パンフに書いてあるも~ん」と回答してきます。しかし、こういうのを「立派な詐欺」というのではないでしょうか。
ただし、このような手法は互助会に限った話ではありません。一般の葬儀業者でもよくある話です。互助会葬儀業者は「経済産業省認可」というフレーズで人の良い高齢者を信用させて集客し、安心感を与え、前払いでお金を集めているわけで、悪質と言わざるを得ません。葬儀ビジネスというのは、祭壇から生花まで使いまわしで、原価などあったものじゃない世界です。会員価格にしたって、なんの割引にもなっていないも同然。互助会に入会するメリットなどどこにもありません。
葬儀に際しては、必ず「葬儀の一切合財でいくらになるのか。明細がわかるように見積書をお願いします」と伝えて、複数の葬儀業者から事前に見積書を入手するようにしましょう。ぼったくりに遭わないようにするには、まずはご自身の意識を変えることです。このことはしっかりと肝に銘じておいてください。

教訓。互助会をはじめ葬儀絡みのトラブルがなくならない ⇒ 互助会や葬儀社の言葉を信じない

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