SIR 2023-24: My Story
社会課題をビジネスで解決するSocial Innovation Relay 2023-24に出場し国内決勝大会で優勝、国際大会に出場された福岡雙葉高等学校2年生の髙田優菜さんに出場した感想を投稿していただきました。
自己紹介
福岡雙葉高等学校2年の髙田優菜です。2023-24 Social Innovation Relay 国内決勝大会で優勝し、国際大会まで出場させていただきました。中学3年生の時にある教育プログラムの塾生として1年間過ごしたことをきっかけに、起業に興味を持つようになりました。
高校1年生の12月には J-StarX フィンランドコース1期生のメンバーとして、海外で起業への興味・学びを深めたりと、様々な経験を通して、自分を成長させているところです。そんな中でもSIRとの出会いは、本当に特別なものになりました。今回のnoteでは、SIRを通して私が感じたこと・学んだことについて書こうと思います。
考えたソーシャルビジネスの内容
私ともう1人のチームメンバーで考えたアイデアは、「With Study」という不登校生向けのオンライン学習見守りサービスです。通信制高校生が不登校生とオンライン上で一緒に勉強します(見守り)。はじめは、小中学生にただ勉強を教えようとしていましたが、2人でじっくり考え、専門家の方からもアドバイスをいただいた結果、「見守る」というサービスにしました。
私たち2人の不登校やなかなか教室に入れないという経験と、通信制高校に通う友人からの時間に余裕があるという声から、考えたアイデアになります。
国際大会までの活動
国際大会の日まで、私たちは何度も話し合いを重ねました。多い時には毎日、夜に2時間以上オンラインで話し合いをしていました。意見がぶつかったりするのは日常茶飯事でしたが、お互いに遠慮せず、意見を伝えられる関係性だったので、1つのアイデアに固執することなく、どんどんアップデートしていくことができました。
また、国内決勝大会に向けては、実際にサービスを体験していただくことができました。この体験を通して、不登校生の保護者の方等、関係者との接し方を学び、なにより自分の行動力を高めることができました。自信にもつながり、国内決勝大会でアピールすることができました。
さらにSIRでは、メンターの方々のサポートも1次審査通過後からいただきました。メールを使ってのやりとりに加え、オンラインでもアドバイスをいただき、SIRだからこそのサポートだなと思っていました。客観的な意見や、話し合いの進み具合を確認していただける存在は大きな意味があったと思っています。
学んだこと
SIRを通して学んだことを一言で表すと、起業に対する自信がついたということです。これは3つの観点から言えると思います。
1つ目は、具体的なビジネスアイデアを考える経験です。もとから起業に興味があり、活動してきましたが、自信を持っていたかというとそうではありませんでした。SIRに出るまで、具体的なビジネスアイデアを持っておらず、このことに対する不安もありました。ですが、今回、自分たちでアイデアを考えるということにチャレンジしてみて、起業に対する自信を得ることができました。
2つ目は、周りの人を巻き込む経験です。今回、不登校の方・通信制高校生の友達・不登校支援に従事されている方・学校の先生方・メンターの方々などたくさんの人に協力していただきました。周りの人を巻き込んで何かに取り組むってすごく楽しいなと感じたし、この経験が自信にもつながりました。
3つ目は、自分との向き合い方を学んだ経験です。「起業家のメンタルヘルス問題」は耳にしたことがありましたが、今回SIRの中で自分もメンタル面で難しさを感じることが多いことに気づけました。これは、単にきつかった、だから起業はもうやめようという意味ではありません。起業って困難なことが多い分、メンタル的に落ち込むこともあるのだと起業はしていないけど疑似的に体験でき、良い学びになったというポジティブな意味です。大人になってからも「メンタルヘルス」を甘く見ず、自分のことも考えながら行動していかないといけないという気づきが、起業への自信になったと思っています。
終わりに
SIRに出場し、ソーシャルビジネスと本気で向き合って、将来の自分を大きく支えてくれる経験になったと思っています。これからも、自分に、周りの人に、世界に、良い影響をもたらす人になれるよう、努力を重ねたいです。
支えてくださったすべての方々に、感謝します。本当にありがとうございました。
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