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雪質観察のためのマクロ撮影


オリンパス TGシリーズはズームの望遠側でも1cmまで寄れるスーパー・マクロ撮影モードを搭載し、15m防水且つマイナス10℃まで使用可能という、まさに雪質観察ためにあるようなコンデジです。 最近、問い合わせの多い雪質観察用アタッチメントを紹介します。作例は『雪の結晶【写真】』を参照してください。※使用できる撮影倍率はx4です。

1. 接写アタッチメント

クリスタルカードに押し付けて使用

※TG-3以降の機種では顕微鏡コントロールモードが追加されています。 x1⇒x2⇒x4と切り換えられて便利そうですが、手持ちのTG-4ではズームと連動していないので画像が荒れます。 通常のマクロ撮影モードでx4倍にズームするとTG-2と同じ画質が得られます。

用意するのはコンバータアダプタCLA-T01です。 これは40.5mm径フィルターのネジが切ってあり、各種コンバータレンズを装着するものです。(以下、アダプターと略)

コンバータアダプタ CLA-T01

観察カードからの距離を一定にするために長さ20mmのアクリルパイプを接着します。 これはネットで注文できます。 直径40mm、長さ20mmのパイプの仕様がサイトに残っていますので参考にして下さい。 この仕様では片端だけ鏡面仕上げにしていますので、荒い方をアダプターに接着します。乾くまで上に本などの重しをしておきます。

アクリルパイプとCLA-T01

完成品が下の写真です。

完成した接写アダプター

接着剤は○バシの文具コーナーで一番強力そうなものを購入しました。 瞬間接着剤は衝撃に弱いので避けて下さい。 はみ出しても撮影には影響ないのでたっぷり塗っています。

接着剤の例

この他スケールルーペの先頭部を使ってアダプターを作成しています。 手持ちの40.5mm保護フィルター(ガラス)にアクリル部から先を接着します。(※この先頭部は部品として入手可能です)

ルーペ用精密スケールで製作したアタッチメント

この場合はスケールも一緒に写るので便利ですが、ガラスが邪魔してざらめ雪などがうまく写りません。 TG-3から搭載されている深度合成モード(てんとう虫モード)を使えばうまくと思います。

スケールと一緒に撮影した例

2. 透過モードの撮影

以上はクリスタル・カードに積雪片を載せて撮影する反射モードを前提にしましたが、透過モードで撮影すると結晶の形をより鮮明に観察できます。 試しにホームセンターで100mm×100mmの片面マットのアクリル板を購入してきました。※上記リンクの『はざいや』からも購入できます。

マット付きアクリル板

このアクリル板に庭の残雪(ざらめ雪)を載せて深度合成モードで撮ってみました。 厚さは3mmあるので、マット面を下にすると背景が程よくボケてくれました。

霜ざらめ雪の撮影例

3. 情報元

手元にあるのは3台目のTG-6です。新しくでたTG-7はUSB CタイプでBluetooth対応…ちょっと欲しいけど買い替えるほどではないです…。


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