見出し画像

日本料理と西洋料理

毎日戴く食事について考えて見た。

何気無く日常に食べている食事だが、日本人の食事は非常に特殊なのではないかと思う。

インドに滞在した時、食事の偏りに閉口した。朝昼晩カレーだ。365日これが続く。おやつがカレー味、御茶請けもカレー風味だ。現地の人は何事もなく受け入れている。

フランスに滞在した時も味に違和感を感じた。素材の味を生かしていない。調味料や香辛料で素材の味を隠してしまおうとしている。昔、保存が効かず腐敗した肉や魚を騙しだまし食べた名残に見える。

日本食は素材の味を楽しむ。極力調味料の使用を抑え自然な味を引き出し、季節を感じながら素材を楽しんでいる。

ハンバーグと鰯のつみれを比較すると理解できる。

ハンバーグもタルタルステーキも素材の鮮度はあまり重視しない。タルタルステーキはむしろ腐りかけの方がうまいなどという輩もいる。

腐りかけの肉を叩き潰してたっぷりの香辛料を練り込み、こってりしたソースをかけて食べる。ほとんどソースの味しかしない。

鰯のつみれは鮮度を重視する。新鮮なイワシが手に入ったら、鰹節、昆布等で出汁をとり、臭い消しに生姜の絞り汁を使うくらい。素材の味を楽しむ。

どちらの料理が良いか如何かはさておいて、これらは好みの問題だ。

スッピンがいいか、厚化粧がいいか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?