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食パン

高級食パンがブームになっているようだ。なんでもとても柔らかく手でちぎれるほどらしい。多加水で製造しているのだろうか、クリームを増量したりしているのかな。

私の妻と、妻の姉はパンの耳が嫌いらしくいつも耳を切り取って食べる。硬いのが嫌だそうだ。ピザなどは周りの耳を全て残している。ところが私は「パンは耳が命だ」と思っている。やや硬く歯にぐいとくる抵抗感がたまらない。バターの香りが好きで、バターで焼いた食パンを探している。行きつけのお店はバター入りとマーガリン入りを厳密に区別してくれているので安心して買える。

『バターで作っている』と明記した食パンが売ってない場合は、フランスパンかドイツパンにする。あの香ばしくて歯にかかる重量感が好きだ。

食べ残したフランスパンを紙袋に入れて放置する。数日すると、包丁の刃が立たないほど硬くなる。これにミルクと卵を浸してトースターで焼く。ぎっしりと噛みごたえのあるフレンチトーストのできあがり。フレンチトーストは決してフニャフニャでは無い。

妻と妻の姉に、オセロ盤に石を並べて捨てている方が食べている方よりも多いことを証明して見せても納得して居ない様子だ。

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