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印鑑

最近、電子認証の方法が進み、印鑑がその役目を終わろうとしている。

しかし、書画に押された落款を見ると芸術的存在価値は大きい。

印鑑の発祥の歴史を調べると、諸説あるようだ。

発祥は紀元前のメソポタミア
印鑑そのものの起源は、紀元前のメソポタミアだと言われています。
現在のような丸い印面に文字を刻む形のものではなく、
筒型の側面に刻んだ絵や模様を粘土に転がすように押し付けて刻んで使う物でした。
権力者の書簡を封印し印をつける、という目的で使用されていたようです。   =シルクロードを経てアジアへ=
世界へと印鑑が広まる
メソポタミアで発達した印鑑はエジプト・ギリシヤ・ローマと各地へ広まり、シルクロードを通じ遠くアジアへも伝播、そして中国において印鑑文明が大きく発達します。
一方、その後欧州圏においては印鑑の習慣はサインに変わり衰退します。(小林大伸堂)https://namae.kaiunya.jp/2015/05/inkannorekisi/

昔は『筒型の側面に刻んだ絵や模様を粘土に転がすように押し付けて刻んで使う物』だった印鑑を実際に博物館で見たことがある。

指輪に刻んだ印面を、ローマ皇帝だったか権力者が奴隷売買の認証に押印していた映画を見た記憶がある。

指輪型の印鑑これがシールの原型では無いかと思われる。

シール〖seal〗
(名)スル
封印。また、そのために使う用紙。装飾その他に用いる、絵や文字などが描いてある紙やプラスチックの小片をもいう。(大辞林)

アメリカはサイン社会であるが、法人を登録するときにシール(刻印)を使用した。

法人設立の時に自分のサインを登録する必要があるが、サインを登録するために、支給されたシール(刻印)を自分のサインの後ろに押す必要がある。

株券の発行にもこのシール(刻印)を押す。

サイン社会にも根本は印鑑の必要性があったことを確認した。

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