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【詩】曖昧なまま

硝子玉の向こうで散乱する光
伸ばした掌が曖昧で不安になる
分子に触れる指
僕の魂と繋がっている確信は無い
何一つ確かめる術は無く
幼児の夢より儚い僕なのに
なぜここにいられるんだ
なぜ笑っていられるんだ
例えばこの足元が崩れて落ちる
そんな蓋然性に脅えているのに
僕は何の迷いもなく足を踏み出す

思考が歴史の再現ならば
僕の宇宙は何度僕に回帰しただろう
相も変わらず曖昧なまま
尻尾の先に夢と不安が触れる

素晴らしいことです素晴らしいことです