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『才能の正体』レビュー

今日は初めて本のレビューを書きます。以前「ビルギャル」で有名になった坪田信貴さんの本です。

才能とは何か

よく「あの人は才能があるから」とか「自分には才能がないから」とか他人の成功を見てはこのような考えがよぎります。しかし「才能とは何なのか」ということについてあまり考えることはありません。人は何をもって才能と呼んでいるのでしょうか?それは「結果」だと筆者は言っています。結果次第で過去の解釈はいくらでも変わるのです。

才能がある人とは「その人にあった動機付けがまずあって、そこから正しいやり方を選んでコツコツと積み重ねることが出来る人」であり、決して「努力なしでもできてしまう人」では決してありません。

動機付けの3段階

人の行動はどんな時でも「動機付け」によって行われている。その動機付けの段階として

①認知・・・これなら自分にもできそう、かつ、これはきっと人生の役に立つに違いないと思えたら行動に移す。だから相手が何をどう認知しているのか正確に観察することが必要。

②情動・・・テンションがあがらないと何事も続かない。楽しくないことは習慣にはできない。

③欲求・・・本当に自分はそれをやりたい、続けたいと思うか?安定した心理的エネルギーとしての欲求があって初めて「動機付け」となる。

才能を発揮するためには、動機付けが必要で、それは本当に心からやりたいと思っていて、しかもやっていて楽しいことでないと続かない。勉強とか今までこのような正しい動機付けのもとでやってこなかったから私には「才能」としては発揮されなかったのだなぁと実感。

万人に当てはまる効率のいい勉強方法なんてない。能力を高めるにはとにかくその子にあったやり方でコツコツ続けるしかない。その「あったやり方」を探し続けるのが親や教師の役割。

「やればできる」はまやかし

また良く耳にする「やればできる(やっていないからできないだけ)」という言葉。これも結果にのみ焦点を当てた言葉だと筆者は言います。結果至上主義、結果が手に入らないとわかったとたんにやることそのものをやめてしまう。

「やればできる」ではなく、「やれば伸びる」

人は、

・人はビジョンを与えるとそこに向かって前に進む性質がある。

・人は議論の対象に具体性がないときほど批判的な意見を言いがち。だから具体的なイメージを最初に示すとそこをゴールとして道筋を見つけ出そうとする(×世界へはばたく、とか、グローバルな、とか)。

・人は言葉を発した時、その言葉とともに感情が動き、それによって「大義=歩むべき大切で正しい道」となり心に残る。

・人は短期間で何とかなりそうなもの、手に入りそうなものを得ようとする傾向がある。

だから、才能を伸ばすためには

①現実になって欲しいことを言葉にする

②言葉にして、それを何度もアウトプットして感情を動かす

③大義を定め目的を明確にする

④同じ目的に向かって進むための信頼関係を作る


「言霊」ということばがあるけれど、やはり言語化すること、そしてそれを実際に口に出し続けることは効果的。自分が口にすることでその前まではそう思ってはいなかったとしても感情は動く。

こんな小さいこと、とは思わずに「継続は力なり」を信じてコツコツとやり続けていこうと思いました。noteも頑張る。





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