えびすや

　今週放送予定の「孤独のグルメ」で行くお店が、千葉市の市街にある洋食店「えびすや」とわかってしまったので、ランチに行ってみることにした。
　洋食店って、よほど探さないと、なんだかんだでそれなりに高いお店が多い。まあ、それが普通って人もいるだろうけど、家で三食とも自分で作って食べるのも普通だし、外食も好きだけど、やっぱりランチで２０００円超えると、ちょっとなあ……って気分になるもので。

　この「えびすや」も、数年前に閉店してしまった「ほてい屋」も、存在は知っていた。千葉ではわりと有名な洋食店だ。行ったことなかったけど。
　ただ、次週予告で写った店内を調べるに、登戸の本店ではなく幸町の支店（なのか詳しくは知らないが、メニューも同じだし系列店なのは確か）だとわかる。えびすやは三軒ぐらいあるのだが闇雲に行かないでよかった。
　幸町の店は、ファミレス馬車道の近くだとわかった。同じ千葉市でも埋め立て地域はどうも土地勘がないのだが、今回行って大体の場所は憶えた。

　１２時頃に行ってみると、けっこうな混み具合。
　私の直前に、制服姿のＯＬさんたち５人がぞろぞろ入って、テーブルが埋まる。しかし、一人客だとあっさりと相席に案内され、待たない。
　外に待機用の椅子はあるし、この混み具合からして、いつも人気の店なんだろう。だが、ちらほらと「同好の士」の気配も感じる。
　きっと、混んでいるのはそのせいもあるのだろう。
　とりあえず、番組で食べるだろうと思われる鮭のバター焼きとにんにくスープのセットを注文する。
　先に来たにんにくスープ、写真がなぜか記録されてなくて残念だったのだが、これがかなり美味。もの凄い熱々のスープで生卵を崩しながら食べるのだが、卵の半熟加減が丁度良くて、にんにくに合う。
　鮭も美味しかったが、忙し過ぎるせいか少しパサついていた気もする。
　野菜のドレッシングが後を引く感じで美味かった。

　デザートの手作りプリンも良い。
　底のカラメルが固めで、匙ですくうとネットリとべっこう飴みたいになっている。昔、家で母が作ってたプリンを思い出した。
　作っているとき、スプーンに残ったカラメルだけなめたのを思い出す。

　他のメニューでまた挑戦してもいいが、にんにくスープが加わると２０００円前後になるのは悩ましいところだなあ。
　まあ、どうせしばらくは凄い混雑になるだろうから、行けないけど。
　会計時に、レジのところに「２２日放送予定」と小さく孤独のグルメの写真が貼ってあったので「来週は大変そうですね」と声をかけたら、店員さんが「はい～」と笑っていた。
　いや、本当に大変なことになるんだと思うんですよ。うん。