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保健所立ち入り調査③

こんにちは、今回は保健所立ち入り調査の2項目「院内感染関連」からスタートです。

*毎回ですが個人の経験とポイントのお話ですのでご了承ください。


1、院内感染対策

ここでお前回の安全管理対策と同じような書類が必要です。

(1)院内感染対策指針ですがやはり安全管理と一緒で、基本的な考え方や委員会、職員研修、発生時の報告、対応の記載が必要です。こちらも委員会議事録(月1回)職員研修(年2回)を目安にしましょう。また、対策マニュアルの作成もしておきましょう。

(2)医療器具、施設内の消毒や滅菌関係も重点項目かと思います。主には医療機器、看護関係の器具、リネン類は基本です。もちろんディスポ製品の再使用はもってのほかです。

適切な方法での消毒方法などもチェックです。オートクレーブ、ガス滅菌、煮沸、薬液などの時間や使用履歴もとっておきましょう。また委託しているものがあれば契約書もです。

2、医薬品安全管理

(1)職員研修を行っているかはもちろん重要なのですが、同時に今使用している薬剤の添付文書やメーカーさんからの資料をとってファイルにしておきましょう。これが安全使用情報ファイルにできます。

(2)業務手順書の作成をしておきましょう。この業務手順書ですが、特に様式等は言われたことがないのですが、「定期的に確認と記録を」と言われたことがあるので、職員研修等で確認しておきましょう。

(3)医薬品の保管と管理状況についてですがこちらは一気に箇条書きにします。

・期限の確認を定期的に実施し記録しておく

・開封後反復して使用する薬剤(特に消毒液など)は開封日を記載し使用期限を確認

・医薬品保冷庫の温度記録

・劇薬を他の薬剤と区別して保管

・毒薬の保管庫の施錠と定期的な在庫管理

・麻薬の保管場所の施錠と帳簿管理

・覚せい剤原料の保管場所の施錠と定期的な在庫管理

・向精神薬の保管場所の施錠と定期的な在庫管理

(4)長くなってきましたが次は特定生物由来製品及び輸血の使用に関する記録です。こちらはインフォームドコンセントが行われていることと、使用記録を作成し”20年”保管です!特に最近プラセンタ注射が多いと思います。こちらですが、この”20年”保管がありますので、承諾書を5年保存のカルテとは分けておきましょう。

(5)最後に輸血の実施体制です。こちらは、輸血マニュアルの整備、輸血用血液保冷庫の温度確認、記録、他の医薬品と区別保管です。


最後に

今回長かった・・・これからもう少し長いことがあると思いますがよろしくお願いいたします。何かございましたらコメントなどお願いいたします。




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