『30代後半、手持ちの服が片っ端から似合わなくなる説』
ささくれのようだった小さな違和感は時間をかけて徐々に大きくなり、それは今年すっかり決定的になってしまった。
『30代後半、手持ちの服が片っ端から似合わなくなる説』だ。
鏡を覗くたび、(似合ってないね)(悪いとこばっか目立ってない?)ってどこからともなく聞こえてくる気がするようになった。わたしの心の声なんだけど。
「片っ端から」とはいっても、すべての服というわけではなくて。
・薄手
・襟ぐり広め
・キレイ色
どうやらこのどれかに当てはまると似合わなくなるっぽい。
まあ、理由は明白で、薄手の服は肉感を拾ってしまうし、襟ぐり広めだとゆるみ始めたデコルテがあらわになってしまうから。キレイ色は肌をくすんで見せてしまうから。
あと絵柄の入ったTシャツも着られなくなったなあ……。
ショックじゃない、といえば嘘になる。(と同時に、普段はエイジズムとかルッキズムに異を唱えるくせに、自分のこととなると少しでも若く、スタイルよく見られたいと思っているんだという深層心理を晒されて自分に幻滅してしまう)
でもそんなことより、「すごく好きで着てたわけじゃないんだ」って思った。
セントジェームスのピリアックも、チャンピオンの無地Tも、ダブルワークスのかわいいプリントTも(気に入ったものイロチガラチで揃える派)。
どれも結構、それなりに好きだと思って、一生着ていきたいなと思ってたんだ。でもさ、似合わないなと思ったら意外と簡単に着なくなってしまうなんて。意外と薄情者だと思ったわけです。
ほんとに好きだったらさ、たぶん似合う似合わない関係なく着続けるよね。自分なりのスタイルがあるひとって、似合うとか似合わないとかのベクトルではないし。
ていうか、多少自分なりのスタイルがあるつもりで着ていた服たちだったんだけどね。「これがわたしのスタイルだから」とか思っちゃって。今となっては恥ずかしさしかないな。
というわけで、絶賛ファッション迷子中です。迷ってるのをいいことに、あれこれチャレンジしていきたいな。
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