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夢を、みていた

毎日わたしはよくねむる。そしてよく夢をみる。一日に数え切れないほどの、短編映画を、何本もみるような感覚。大人になったら夢みなくなるよ、と言われたけれど、わたしはまだまだ夢のなかで生きている。
夢の仕組みを、何かで知ったことがある。大抵は、寝る直前に考えていたこととか、その日あったこととか、現実に起きたことがベースになる、と。
今日もたくさんの夢をみた。夢の仕組み通り、考えていたことが夢になる。けれど、ひとつの夢だけほんとうにいい「夢」だった。夢の話はつまらないと言うけれど、わたしは好き。大阪の本屋さんが、小学校の体育館にひろがっていて、すきなひとが遠くで本を、同じ本棚ばかりを見つめていて、それをただ見つめるだけで幸せだった夢。そして出てくる本も素敵だった、紙質がすきだった。いつもよりはやく目が覚めて、それはとても気持ちのいい目覚めだった。調子に乗って朝ごはんをつくりすぎた。

今日は病院・美容院・病院。ごはんを食べる間もなく行っては移動。最初の病院は先週手術(といっても小さいもの)をしたのでその経過観察。お薬がまた増えた。移動して美容院。お世話になっているところへメンテナンスへ。金髪も長くなってきて変化をつけたくてグレーベージュをお願いした。わたしの髪髪はできあがるまで3時間以上は優にかかる。よって座り続けなくてはいけないので本が欠かせない。雑誌もめくるけれど置いてある3冊を読み切れば持ってきた本を読む。今日は読みかけだった三好愛さんの「ざらざらをさわる」。心地の良い文体、まるで三好さんから直接お話を聞いているみたいな気持ちになる。(実際にお話ししても、とても素敵な人。)夫婦別姓の話は年末に読んだ大島智子さんの漫画「ロストネーム」にも通ずるところがあった。さらさらと自分自身が失うような感覚と違う人が居る感覚。面白かったのは赤福の話。赤福の襲来にいつか怯える日が来るのでしょうか。そのときは三好さんといっしょに戦おう。なにを武器にしよう。たのしみだな。

読了してしばらくは無の時間を過ごし、しばらくして髪髪が仕上がった。写真で見るとわかりづらいけれど、しっかりグレー。可愛い。

終わると同時にまた移動。ギリギリ病院に到着。先週は頭痛で倒れていた受付のお姉さんが元気で安心した。毎週通院してもうすぐ一年ほど経つ。先週あたりから薬をこっそり減らして飲んでいたが特に問題ないため減らしてもらった。自分の強みとか自信はなにかある、ときかれて、ほんとうはたくさんあるのに、ないです、と俯いてしまう。なにかひとつくらいないですかねえ、うーん、と言って思いついたのは 可愛い 。そうだ、わたしは可愛い、そう言われて生きてきた、そうおもうほかない。先生が、ほう、いいですね、可愛いですよ。なんていうかそれは‥メイド系ですよね(真面目に)。‥メイド系とは?先生!とおもったものの突っ込まず終了。来月からはまた別の先生とも治療に励むことに。良くなれわたし〜。可愛いぞわたし〜。そう言い聞かせる。

帰宅してからはどうしてもカツ丼が食べたかったので食する。食べ終わってレコード聴いたり妹と電話したりねむったりして今今今。すきなひとからの返信を待つ。お水を飲む。またレコードをまわす。幸せだとおもえる時間が、すこしずつ増えますように。


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