見出し画像

2022/8/30 日記

31日、午前6時になっても眠れなくて、睡眠薬を飲んでも眠れない日は地獄だけれど、ここは美しい地獄だとスマホの中に光るガラスの球体やバターケースを眺めて思う。好きな人はもう好きだった人になりつつある。好きだけれど、諦観がある。もうおしまいの音が近いことがわかる。人にも、物にも、依存しなくなって、執着しなくなって、どこかぽっかりするけれどすこし風通しが良い心。病気が良くなっている証拠なのかも、と思って嬉しい気持ちもあるのだった。
夏が終わる、文字通り終わる、私はまだ終わってない。
今日はとっても楽しくて、思わず、スーパーまでの道すがら、ルーラリ、ルーラリ、と口ずさんでしまう。とっても笑顔で。朝は皮膚科に行って、富士そばでお昼を食べて、コーヒーを買って帰宅して仕事。夕方になって表参道。雨が降っていた。知り合いの花屋さんへ。話しながら花瓶を、いくつもの花瓶たち、触れてみる。お花を選ぶ瞬間が好きだ。クレマチスは、丘しか知らなかったので、花を初めてみて、すぐに買うことを決めた。花は、買う、よりも、飼う、が似合う。花束を包んでもらって、オブジェと小さな花瓶、やわらかな桃色のものを選び、大きな紙袋に入れてもらう。
以前勤めていた会社が運営しているイベントスペースで明日から始まる展覧会に出席する。懐かしい人たち。お世話になった人たち。気にかけてくれていた人たち。嬉しい気持ちが溢れる。大好きな上司を、最高の編集長なんですと言って紹介する時間もたまらなく好き。展覧会の販売物で欲しいなあとぼやいたものを買ってくださって、私がプライベートで落ち込んだり泣いたり色々あったことを知っているからきっと、励ましの意味も込めてだと思う。優しくてスーパーラブ!
このまま夕飯を一人で寂しく食べたくなかったので人の家にお邪魔する。夕飯はお肉を焼いて、ビールを飲む。21時前に電車に乗る。電車の中で、大量の服をどうしようかと思って、知人に譲ろうと考える。思いのほかたくさんの方からご連絡が来て、久しぶりも初めましてもとっても嬉しい。服を広げて、写真を撮っていたら、マスクをしていなかったので埃を吸い込み、喘息の発作が出て眠れなくなる、そして今。深夜に食べたコロッケ、美味しかったなあ。
私の大事なお洋服が、好きな人たちに愛でてもらえますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?