最期の瞬間、追悼。

昨日と今日で本を一気読みした。

昨日は、給料日ということもあり、帰り道に久しぶりに本屋に寄ることにした。
本屋の匂いは好きで、自然と長居をしてしまう。
おすすめコーナーをだらだらと眺めて、いくつか本を買った。
その中で、ずっと気になっていて、けど調べて買うまでの行動にうつせずに、頭の片隅にあった、山本文緒さんのある本を買った。その本は、彼女が膵臓がんになってから亡くなるまでの日記が書かれている本。
本には、赤裸々に病気を知った時の気持ちやその中で人と関わっているときの想いが書かれていた。

昨日買って、帰りの電車の中で半分読んで、家に帰って寝る前に少し読んで、今日の朝の電車の中で読んだ。
会社近くの駅の丸の内線の淡路町に着くまでの電車の中で残り数ページというところまで読んで、残りもその場で読み終えないとなんだか失礼な気がして(もちろん読み切りたいという気持ちもあります)、電車を降りて、そのまま地下鉄の椅子に座って、程なく5分ほどで読み終えた。

会ったこともないけど、知っている人が亡くなるのはやはり悲しい。
視界が少し涙で曇りながらも、会社近くのスターバックスに向かい、そこ向かってる途中と会社に着くまでの間にこの文章を書いている。

僕は作家ではないけど、この本を読んで、自分も最期の瞬間まで文章を書きたいと思った。
趣味みたいなもので毎朝、日記を書いている。だけど最近はサボりがちになっていた。
でももう一度ちゃんと書きたいなと思えた。
ただ毎朝書く日記は、進む方向はこっちでいい!これであってる!今日はあんないいことがあるかもしれない。と
どこか奮い立たせるような文章が多かった気がする。

それとは別に夜に自分の情けない言葉でつらつらと日記を書いて、それをいつか誰か大切な人が現れた時に笑いながら読めたらいいなと思う。

亡くなってからかなり経ってしまったけど、手を合わせる。
僕は作家になりたいわけじゃないけど、あなたみたいな文章を書いて、あなたみたいに文章と向き合いたい。

最後の瞬間まで、書いてくれてありがとうございます。


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