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キンキン(夏専用オノマトペ)

※1ヶ月前に書いた短文(知人に頼まれて、どこかに載ったのかも)

今日は7月5日、梅雨に入ったばかりというのに30度を超える日が続いています。湿度が高いこともあって本当に辛い。

政府からエアコンを使って適切な室温を保つように奨励されていますが、夏場の適切な室温は25~28度で湿度50~60%だそうです。
しかし室内温度を下げたツケは外気温に跳ね返ってきます。今日は40度近くまで上がっていたのではないでしょうか。

そのとてつもなく暑い商店街を小学校高学年の女の子とお母さんが歩いていました、私のすぐ前です。
今どきの小学生はすらりと細身で背が高い。長い手足をお母さんに絡ませるようにしておねだりしていました。
「お母さんウチに帰ったらエアコンをキンキンに冷やそうね!」
お、このオノマトペは斬新かもしれない。

オノマトペは擬音語や擬態語のことで、蝉がミンミン鳴くとか、日差しがジリジリ暑いとか。日本語はオノマトペが世界で二番目に多いんだそうです(一番は韓国語)
ちなみに使い方がひとつしかない有名なオノマトペは「どんぶらこ」ですね。大きな桃が川の上流から流れて来る時にしか使えません。

小学生の女の子は「エアコンをキンキンに冷やす」と言いましたが、よく分かるけれど珍しい使い方です。キンキンを使うのは普通は飲み物ですよね、それもビール。
ああ、キンキンに冷えた部屋でキンキンに冷えたビールが飲みたいなぁ。

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