ラノベ熱だいたい終わり

もともと、Kindle Unlimitedや無料マンガアプリに入っていたラノベ原作マンガから入ったのでした。
Kindle Unlimitedの無料作品にめぼしいものが出なくなってきたことで、だいぶ熱が冷めました。
はまっていたときは1巻無料の作品の、有料の続巻も読んだのですが、有料作品をゼロから探すほどの熱意は無いことを確認しました。

このカテゴリーは、非常に懐が広い。色々な作品がある。色々なレベルの書き手がいる。間違いなく、出版文化の一翼を担う幅の広さ、層の厚さがあると思う。

懐の広いこのカテゴリーを定義しようとすると、どうしても無理が生じて、なかなか単純明瞭な定義はできないと思う。

あえて、一つ定義を試みるなら、「社会性の無さ」だろうか。
物語は、極めて閉じたグループ、小社会の中だけで進む。広い社会とつながる人物、組織、環境は、物語に影響しないし、なんなら描写さえほとんどされない。
典型的なのは、主人公やヒロインに最も近い大人である、親が描かれないこと。また、今どきの高校生のお話なのに、(2年生が主人公の話でさえ)進路の話題がほとんど出ないこと。出ても、非常に曖昧で、抽象化された表現になっている。
つまり、物語は社会と切り離されてる。

小学生・中学生向けの小説なら、親が描かれないということはあり得ない。

一般的なジュブナイル小説でも、成長(と社会化)がテーマの一部になるので、やはり大人や進路が描かれないということはあり得ない。

まあ、一般向けに描かれている作品でも、社会性が無いものはあるわけで、この定義には不備があるけども…

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