【度々紀行】紅葉にはまだ早かった京都・滋賀の旅(1)
ようやく涼しくなってきたとはいうものの日中はまだ暑く半袖必須の秋。とある目的で京都と滋賀へ向かうこととなりました。
まずは京都へ。
夜行バスに揺られての7時間です。実はバス行はそんなに得意ではないのですがリーズナブルだし、到着が早いし、なんやかんやで利用してしまいます。
ただ今回は厳しかった… 夜が寒くて寝れないんだよ、というのをお見舞いされてしまいました。風邪をひくかと思ったよ… がんばったよ…
本家第一旭本店
到着早々にすることは朝食。朝ラーをキメようと決めていました。
てなわけで、さっそく第一旭本店に。開店前に到着するもすでに2、30人ほどの列ができています。噂には聞いていましたがマジだったか。
30分ほど待って入店。ベーシックにラーメンにしてみました。写真からでは足りないかもと思ったのですが十分にボリュームがあります。ライスつけなくてよかった。
味は、味あっさり脂強めのこれぞ京都ラーメンな味だったかなあ。硬めのチャーシューが自分好み。
店内には朝からビールを注文しているサラリーマン?が何組か。たぶん仕事明けなのでしょう。お疲れ様です。
高山寺
京都でもまだ行ったことのなかった高尾方面に向かいます。景色が市街地風から突然山なかのそれに変わるのがびっくり。
今年は本当に夏が長い。この日も朝の気温からは想像できない夏の陽気になる予報。そして予想どおり紅葉はしていません。ま、旅の目的は紅葉狩りじゃないからいいんですけれど。
で、高山寺です。
想像していたよりもコンパクトにまとまった寺でした。TV等の映像ではサイズ感はわからないもんですね。
景色はよいです。山々に囲まれた寺なんだと実感します。
日本最古の茶園なのだそうですがその景色は見ることができませんでした。高山寺は数年前に台風による大木が被害を受けています。境内もそこかしこにどことなく被害の傷跡がそれとなく感じられます。それらが寺の様子に影響しているのかも、と思いました。
鳥獣戯画はもっとガッツリ見ることができるのかな、と思っていたのですがそんなこともなく、予想してはいたのですが残念ではありました。
西明寺
本尊の釈迦如来立像は清凉寺式でいいんでしょうか。衣の表現が特徴的でした。あとで神護寺の本尊をみたときに「あ、これか」と。西明寺はもともと神護寺の別院としてつくられたので、本尊もそれにならったのかも。
十一面千手千眼観音菩薩立像の衣にはかつての彩色がうっすら残っていました。また、午前中の陽光がお顔を照らしていて、なんとも美しい。
堂内を受付のご婦人に簡単に案内していただきました。
その際に、お寺のご住職が長期不在のため、ピンチヒッターに住職のご兄弟が来ており、さらに当日その兄弟が所用で不在のため奥さんが… という二重のピンチヒッターなんですよ、と仰っていました。
で、御朱印をいただくときに、まだ数回しか書いていないので自信がないでけれど… と仕切りに謙遜されていましたが、ちゃんといい御朱印でした。
神護寺
本尊の薬師如来立像は東博の神護寺展でもお会いしていますが、やはりよかったです。あらためて脇侍が赤いなあと思いました。
秘仏の五大虚空蔵菩薩像タイミングが合わず今回はお会いできず。ま、そううまくはいきませんね。
そのかわり毘沙門天像と邂逅しました。目つきが四角くて異形。とにかく目ぢからが強い。
かわらけ投げもやってみました。全然飛びませんでしたが、山のなかに投げるという経験自体が心地よかったですね。山の間から山越で阿弥陀が出てきそうな景色がね。よきです。
神護寺は階段が急だわ長いわで、たどり着くのまでがたいへん。西明寺で弘法大師が高齢で登るのがキツイので西明寺をつくったんですよ、と行っていた理由がわかりました。しんどかったなあ。
平岡八幡宮
花の天井が見事でしたが、ただ花を描いたのではなく全部薬草なのだそうです。
そして、説明をしてくれたご老人は八幡宮の話だけじゃなく世間などに対して思うことを面白おかしくお話しされるのでした。虫除けに効く芳香剤の話とか、振り幅がでかい。
例大祭のための神輿が準備されていたいたのですが、ご老人は神輿につけられた鈴についてこれについてアダルトな説明をしてくれました。
なんか濃厚な時間だったなあ。
接待でいただいた自家製の梅干入りのお茶が一服の清涼剤でした。
岡崎公園と平安神宮
時間に余裕ができたので公園の芝生でまったり昼寝タイム。
夜行バスでよく眠れなかった疲労をここで回復しておこうと思ったのですが、なんか身体が興奮しているのか睡眠に至らず、平安神宮に軽く散歩に向かいます。
自分は神社のお参りの際のかしわでには若干のこだわりがあります。
指を上に向けてペチペチ拍手、そのまま手を合わせたままのお祈りは違うだろ、と。
ただ、このこだわりが自己満足なのではないかと最近悩んでいたのです。
が、平安神宮でお参り慣れしている?地元の人らしき人が自分の思うスタイルでお参りしており、やはり自分は間違っていなかったと自信を取り戻すことができたのでした。サンキュー、平安神宮と地元の人。
このあと、細見美術館の「美しい春画展」、ロームシアター京都の「京都エクスペリメント」に行くのですが、その感想はまたあらためて。
そんな感じで旅の感想は先に進みます。