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007 国代耐火工業

・メーカー名:株式会社 国代耐火工業所
・訪問月:2020年02月
・所在地:東京都港区麻布十番2-14-11
・URL:https://www.agorabrix.co.jp/

素材と向き合いたいと考え、何から出発するのがよいかと悩んだのですが、シンプルに、原始的な素材から見ていくのが良いかな?という思いに至り、昔の人が生活する上で使いこなしはじめた、最もプリミティブな素材のひとつ「土」を使った素材からスタートすることにしました。

土系の建材といえば、左官材かレンガ・・・・??!?!ということで、建築家事務所や大手事務所が手がけるあの建築!に使われている、素敵なレンガを取扱う外装材メーカー「国代耐火」さんのショールームへ遊びに行ってきました。

ショールームは歩いて楽しい感が漂う「麻布十番駅」からすぐの場所にあり、扉を開けると、まるでアトリエのような空間がお出迎えしてくれます。


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ところ狭しと置いてあるサンプル達は、カタログに掲載されている標準品に加えて、これまで様々な物件のために設計者と一緒に試行錯誤を重ねたであろう、オリジナルレンガ・レンガタイルの見本達(ちなみに、分厚くて積んだり敷詰めるような製品が「レンガ」で、薄くて貼りつける製品を「レンガタイル」と呼ぶのだそうです)。

何だかもう、このショールームの雰囲気がすでにクリエイティブで、来た甲斐があった感(早い)なのですが、実は・・・私、これまでのキャリアの中でレンガ・レンガタイルを使った経験が無いのです。
なので、憧れを抱きつつも、解決するべき事項も多く…そして、材料単価も施工単価も高いという「なんだか敷居が高い感」に尻込みしそうになる外装材、それが私にとってのレンガ・レンガタイル。

そんな、へっぽこ設計者の私が日頃から悩んでいるレンガ・レンガタイルにまつわる疑問や不安に対して、メーカーのかたが、ひとつひとつ丁寧に回答してくださりました。本当にありがとうございます!

…実際の物件で採用するチャンスに恵まれた際には、今回の内容を踏まえながら、あたかもその振る舞いが当たり前であるような、ずっと前からそこにあるようでいつまでもそこにあって欲しいような、そんな穏やかで静粛な雰囲気をたたえた建築を目指すべく、きっとまた、コマゴマ・ブツブツと質問や疑問をぶつけるような気がします。


そうそう、今回、ショールームで拝見させて頂いたサンプルの中で、一番面白かったのがこちらのサンプル。

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一部を取り出すと、まるで違う色!
もはや、別の品番がついてもおかしくないレベルです。
白っぽいものや黒っぽいものと比べて、赤系や茶系は焼成の際の色ムラが大きくなる(出来る!)のだそうです。なので、中間色(に焼けたレンガタイル)を混ぜ入れることでチグハグ感を軽減し、ひとつの製品としておかしくないように調整するのだとか。

また、日によっても焼き上がりが異なるらしく、まさに焼き物なレンガタイルは(工業製品ですが)、愛着がわく生き物のような素材でした。


余談ですが、国代耐火さんの本社は「岐阜県多治見市」という、名古屋からJR中央線で45分(特急だと30分)くらいの距離に駅がある場所にあり、名古屋出身の私にはとても馴染み深い地域です。

そして、今でも原材料には多治見周辺の土を使っていらっしゃるとのこと。てっきり「輸入土」が主流なのだとばかり思っていた私は、「土って、地域による特性が強い素材なんだなー」と驚きました。


そして、中部には「INAX」をはじめとした陶磁器やタイルメーカーがたくさんある理由の一端が分かったような気もしました。

本当に本当にありがとうございました。

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川澄一代建築設計事務所を主宰しています。 半分仕事で半分趣味くらいの位置づけでの「ショールーム巡り」の備忘録です。オリジナル製品のお店もたくさん行きたいし書きたいのですが、まずは一般的にメーカーと呼ばれているところを中心に訪問しようと考えています。https://kiao.jp/
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