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新時代の金融インフラを目指すフィンテック「Celo 」| FinTech No.3

こんにちは。いよかん(@iyokan_lib497h)です。

いよいよ僕の投稿の中で恒例となってきた本シリーズですが、今回の紹介で3社目となります。

このままのペースを保持して、週に3、4社ほど紹介していき、1・2週間単位で期間内の記事まとめも行いたいですね。

さて、フィンテック紹介シリーズの第3社目は、「Celo」です。

この企業は名だたる起業家やVCが出資しており、非常に大規模なアライアンス関係を構築している、非常に有望なスタートアップです!


Celoの概要

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Celoホームページより抜粋)

設立年:2017年
所在国:アメリカ
創業者:Marek Olszewski(同社のCTO)、Rene Reinsberg(同社のCEO)、Sep Kamvar
ビジョン:"to build a financial system that creates the conditions for prosperity—for everyone"
資金調達回数:2回
資金調達額:36.5million
シリーズ状況:不明
投資家数:26
主要インベスター:Jack Dorsey、Reid Hoffman、a16z、General Catalyst、Coinbase、Social Capital、Polychain Capitalなど
主要チームメンバー:4人(Crunchbaseのデータに基づく)

バックグラウンドRene Reinsbergは、機械学習スタートアップであるLocuの共同設立者・CEOであり、GoDaddyによる買収まで導く。買収後は、GoDaddyにて新製品部門の副代表を務める。現在は、General Catalystの客員起業家として、Celoに集中している。 
Marek Olszewskiは、同じくLocuの共同創業者であり、GoDaddyによる買収を経験。Facebookの元フェローであり、Google、Microsoft Research、Sun Labsに在籍していた。
Sep Kamvarは、検索企業Kaltixの元共同創業者・CEO(Googleにより買収)。Googleによる買収後(2003-2008)は、Googleで勤務し、またスタンフォード大学の教授も務める。現在は、Celoの共同創業者である他、マサチューセッツ工科大学(MIT)の教授と、建設スタートアップMosaicの共同創業者でもある。


事業概要

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Celoホームページより抜粋)

*現在はテスト段階
従来の暗号通貨では、ボラティリティやデフレ、取引の煩雑さといった課題が存在していたため、決済手段として用いられることが難しかった

まず、価値の変動の大きさやデフレシステムにより、暗号通貨は決済として用いられるのではなく、価値の貯蔵手段とされていた。

また取引の煩雑については、非中央集権的なブロックチェーンプロトコルにおいて、取引をするために取引相手の公開鍵を入力する必要があった。

これらの問題を解決したのがブロックチェーンおよび暗号通貨が、「Celo」プロトコルと言える。

特徴は以下の三つ。

①ユーザーの携帯電話番号あるいはメールアドレスなどを公開鍵として使用できるシステム

②独自のアルゴリズムにより法定通貨と連動するステーブルコイン

③完全な非中央集権化



Celoが開発・提供するのは、独自のブロックチェーン独自のコインそしてウォレット

Celoのブロックチェーンは、Ethereumプロトコルと概ね共通しており、開発者はEtherum用のツールを用いることができる。

また、「Celo Alliance for Prosperity」という大規模なアライアンスを構築しているため、同社のブロックチェーン上のシステムは拡張性が高い。

Celoの提供するウォレットは、非保管型で、モバイル形式の超軽量ウォレットである。取引に用いられるアドレスは、ユーザーの電話番号やメールアドレスを基に生成される。そのため、ユーザーは普通の決済・送金アプリのように利用できる。

独自のコインは、CELOという独立トークンと、「cUSD」・「cYEN」など、法定通貨に連動するステーブルコインの二種類によって構成される。ボラティリティが抑えられており、決済・取引手段として用いることができる。


このプロジェクトの目的が、「誰でも」スマートフォン一つで決済をできるようにすることであるため、全ての技術はモバイルニーズに適するようにデザインされている。

また同社は、暗号通貨に精通していないエンドユーザーに、できるだけシンプルな体験を提供することを目指している。


新時代の金融インフラを構築しつつあるCelo。Facebookの推進するLibraとも競合関係にあるため、これからも注視していきたいですね。


*以前のLightning Labs紹介記事と同じく、僕はこの分野に明るくないため、内容に間違いがあるかもしれません。なので、その際は是非お伝えください。修正します!





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