インドのRobinhoodを目指すフィンテック、「Groww 」| FinTech No.4

こんにちは。いよかん(@iyokan_lib497h）です。

先日、Ribbit Capitalの投資先を確認していると、近頃Glowwという企業にシリーズCで資金調達（2度目の出資）をしていることに気づきました。

なのでフィンテック紹介の第4回目では、資金調達を終えたばかり（1ヶ月ほど前ではありますが）のスタートアップ、「Grow」を紹介したいと思います。

この企業はインドで創業されたフィンテックで、現在800万人のユーザーを抱えていることなど、ユニコーンの可能性が秘められています！

Growwの概要

（Growwホームページより抜粋）

設立年：2017年
所在国：インド
創業者：Lalit Keshre（同社のCEO）、Harsh Jain（COO）、Ishan Bansal、Neeraj Singh
資金調達回数：5回
資金調達額：59.2million
シリーズ状況：シリーズC
投資家数：15
主要インベスター：Y Comnbinator、Ribbit Capital、Sequoia Capital India、Kauffman Fellows Fund、Propel Venture Partnersなど
主要チームメンバー：4人
従業員数：100-200人

バックグラウンド

共同創業者の全員が元Flipkart社員であり、起業に際し、Y Combinatorのアクセラレーションプログラム（W18)に参加している。

Lalit Keshre：大学卒業後(電子工学）、Ittiam Systemsで6年間勤務。その後、教育関連企業Eduflixを創業。また、Flipkartのプロダクトマネジャーを務め、デリバリーサービス「Flipkart Quick」を立ち上げる。
Harsh Jain：大学院卒業後、Ittiam Systemsで2年間エンジニアとして働く。その後起業し、一年後にVillage Crafts IndiaのBD部門に入社。MBAに進み、修了後は、Seven Lakes Technologies、Flipkartのプロダクトマネジャーを務める。
Ishan Bansal：MBA（ファイナンス）を卒業し、ICICI Securities（投資顧問会社）のアソシエイトとして務める。その後、Naspers Limitedや、Flipkartの企業開発部門に在籍。
Neeraj Singh：大学卒業後、JDA Software、Ivy Comptechのエンジニアとして合計5年ほど務める。その後、Flipkartのソフトウェア開発部門に在籍。

事業概要

（Growwホームページより抜粋）

インドの若者に対し、デジタルファーストな投資プラットフォームを提供。ミレニアル世代へアプローチするにあたり、UIのシンプルさと透明性を重視している。

プラットフォームでは、投資信託、株式（インド株とアメリカ株の2種類）、金（デジタル）、ETFなど様々な種類を提供している。

また、リターン・手数料の計算ツールや投資知識の提供など、主なターゲットである「Growwで投資を始める投資家層」に対し、投資の手助けも行なっている。

同社のビジネスモデルについては、おそらく①無料の投資信託投資でユーザーに訴求、そして②株式やその他投資による諸々の手数料で収益獲得だと思われる。

まず投資家はGrowwを通して、手数料フリーの投資信託に投資できる。これにより、投資家は利益を1.5%向上させられる。

同社の事業が投資信託から始まったこともあり、事業の主軸である投資信託が（手数料無料、超過リターンといったワードも）ホームページでは前面に押し出されており、ユーザーへの訴求ポイントとなっている。

（Growwホームページより抜粋）

次に株式投資では、株式購入時には手数料がかからず、売却時に20ルピー徴収。デジタル口座による投資の場合、株式売却時、売却する株式一つにつき8ルピーが徴収される。

またアカウント管理料として、四半期ごとに75ルピーを徴収。他にも一度のデイトレードにつき最低20ルピー、または注文処理金額の0.01%を徴収し、口座開設に100ルピー徴収している。

最後に、アメリカ株への投資は現在は無料で行えるが、将来的にアメリカ株のアクティベートに399ルピー、そして299ルピーの口座管理料を課す予定。よって、アメリカ株による料金は、安定的な収益源となるはずである。