表紙21

【ドット絵】パンチ、キックのコンビネーション

サイドビューのアクションゲームを想定して、パンチ・キックのコンビネーション攻撃を作ってみようと思います。

頭身の高いキャラクターでアニメーションを作るのは大変なので、2.5頭身ぐらいの男の子のキャラクターをさささっと用意してみましょう。

いつも通り、行き当たりばったりで進行してみます。



1.ラフを描く

さささっと、ペンツールでラフを描きます。
パンチ、キックを繰り出しやすいような、ファイティングポーズをイメージしてみます。

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ラフなので、これぐらいで止めておきます。
パンチもキックも、繰り出しやすそうですね。

動かしやすいポーズを基本形にすることで、アニメーションも作りやすくなります。



2.線を整える

さささっと、ラフを整えます。

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ドット絵を打つ全工程の中で、この『線を整える』という工程が、一番無心になれるので、楽しいですね。

規則正しくドットを並べつつ、絵として成立させていくわけです。

シルエットに特徴が出るように、髪型もアレンジしました。



3.色を乗せる

さささっと色を乗せていきます。

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あとで色を変えたりするので、とりあえずの色でいいと思います。



4.影をつける

立体感が出るように、影をさささっと描きこんでいきます。

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斜め上あたりに光源位置を想定しつつ、さらに手前は明るく、奥は暗く処理していくのが基本になります。

あとで調整するので、とりあえずの影付けでいいと思います。



5.何となく余計なことをしてみる

なんとなく情報を密度を上げるために、余計な描き込みを増やしてみます。

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なんか気持ち悪くなりました…。(失敗したかも…)

ドット絵とはいえ、こういうところに個性が出ますね。
この描き込みも、あとで整理するので、どんどん進めて行きましょう。



6.色のトーンを調整する

全体の統一感を出すために色を調整してみましょう。

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かなりまとまりが出てきました。
ここから、さらに細かな箇所に手を加えていきます。



7.細部を調整する

ドットの細かな並びや影の入れ方、動かした時に都合の良さそうな表現等、色々と考慮してバランスをとりながら、調整していきます。

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さささっと手を入れてみました。

色数を増やしすぎたり、描き込み過ぎたりすると、アニメーションさせるのが大変になるので、一先ず、ここで基本形は完成としたいと思います。

基本形ができたので、次は、アニメーションさせていきましょう。



8.動きのイメージをラフで起こす

まずは、さささっとラフで動きのイメージを作ってみましょう。

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ものすごく粗いラフで、全体の動きの流れを作ってみました。

・・・なんとなく動きは伝わりますでしょうか?
左右のワン・ツー・パンチの後にキックさせています。

この粗いラフが、果たして、ちゃんと最後にはきれいに仕上がるのでしょうか…?

…それは、私にも、まだわかりません。
(・・・途中で、仕上げをあきらめてしまうような予感がします。)



9.ラフアニメを整える

全体の動きの流れを粗いラフで描いたわけですが、次はそのラフを整えていきます。

ここで、全体の『動きの流れ』を少し整理してみましょう。

①基本形
②右パンチ
③左パンチ
④左キック

こんな感じの動きの流れになっています。

②~④の動きのラフを全体的に少しずつ整理していくべきか、それとも、まずは②だけを仕上げて、次に③、次に④と、順番に仕上げていくべきか、どちらの進め方がお勧めかと言うと、後者がお勧めです。

全体を少しずつ仕上げるよりも、一枚一枚を確実に仕上げていくほうが、短い間隔で達成感を得られるので、飽きずに最後まで続けやすくなります。

そのような理由により、まずは、『②右パンチ』から、仕上げていきたいと思います。

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…と言いつつ、たまに「③左パンチ」「④左キック」にも手を入れてみたりしながら、形を整えていきます。

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結局、全体的に少しずつ手を入れて形を整えていたりします。(動きの流れを整理して、進め方を検討した意味が無かったですね。…すみません。)

引き続き、どんどん手を入れて形を整えていきましょう。

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今回のコンビネーション攻撃は、「②右パンチ」「③左パンチ」「④左キック」という三つのモーションで構成されているのですが、それぞれのモーションのキーとなるポーズを重点的に整えながら進めています。

キーとなるポーズというのは、例えば「②右パンチ」の場合、右の拳を出し切った一番かっこいいポーズのことです。「④左キック」のキーとなるポーズは、左脚を前に蹴り出した一番かっこいいポーズを指します。

キーとなるポーズを重点的にこだわって仕上げて、それを『仕上げの基準』とし、次に中割りを仕上げていくという流れが望ましいです。


キー・ポーズを中心に形を整えて、描き込み、中割りについても、形を整え、描き込むという作業を延々と繰り返します。

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いやー、それにしても、・・・全然、終わる気がしません。
完成までの果てしない道のりに、気を失ってしまいそうです。



10.仕上げる

形を整え、描き込み、形を整え、描き込み、形を整え、描き込み、形を整え、描き込み、形を整え、描き込み、形を整え、描き込み・・・

全然仕上げが終わらないので、色々と後悔し始めます。
「どうしてこんなに扱いづらい髪型にしたんだろう…」
「どうしてこんな変な影の付け方にしてしまったんだろう…」
「コンビネーションじゃなくて、パンチかキックだけのアニメーションにすれば良かった…」
等々、後悔の海を漂いながら、ただひたすらに形を整え、描き込みを進めていきます。

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そして、苦労の末、ようやく何とか形になってきました。
もう、ほぼゴールです。

今回の記事では、コンビネーション攻撃について、何かアニメーションのノウハウを書こうと思っていたのですが、何も書くことが思いつかないまま、最終的な仕上げの段階まで来てしまいました…。

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最終的な仕上げとして、さらに細部を調整しつつ、パンチとキックにブラー効果を加えてみました。足元に少し土煙も加えています。

そろそろ力尽きそうなので、このあたりで完成扱いにしようと思います…!!



最後に

今回の記事も、読んだところで何のノウハウも手に入らない、役に立たない記事になってしまいました…。

パンチ、キックのコンビネーションを仕上げるだけで精一杯になってしまいました。アニメーションって、大変ですね…。

次回こそは、ちゃんとドット絵のテクニックやアニメーションのノウハウを記事にしたいと思います…!(期待せずにお待ちください…。)


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