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【雑記】『ナイトメアランド』とゲーム開発のお話

謎解き探索ホラーゲーム『ナイトメアランド』というゲームアプリを御存知でしょうか?

練馬の小さなゲーム開発会社イクシールで、5~6年ほど前に開発を担当させていただいたスマートフォン向けのゲームです。


SNSで話題に…!

つい先日、その『ナイトメアランド』がSNSで話題になっていて驚きました。本当に、ありがたいことです。

リリースからもう5年が経過したタイトルですが、未だに多くの方々に愛され、応援していただけており、本当に感謝の言葉しかありません。

改めて、『ナイトメアランド』を公式ツイートの引用にて、ご紹介させていただきます。

『ナイトメアランド』は、プロデューサー様が、本当にこだわりの熱い方であり、共に細部まで愛情を注ぎ込み、ギリギリまでこだわってこだわってこだわって、開発した思い入れの深いタイトルです。

開発当時は、イクシールという会社自体に体力も無く、スタッフ数も少ない中で、一生懸命に試行錯誤しながら、体当たりで開発したものです。

当時の記憶を辿りつつ、開発の思い出を少し書いてみたいと思います。


ゲーム開発が決まって最初にやったこと

ゲーム業界に入って、私がどうしても一度『やってみたかったこと』があり、『ナイトメアランド』の開発スタートが決まった時に真っ先に『それ』を行いました。


それは、何かというと・・・『現地での取材・撮影』です!
(ゲーム業界に入ったからには、一度は「取材・撮影旅行」を経験したいと思っていましたので、旅行は難しいものの、規模を縮小して、現地での体験・撮影を行いました。)

『ナイトメアランド』の舞台は、『遊園地』です。

遊園地が舞台のホラーゲームということで、開発担当のデザイナー4人を連れて、都内の遊園地を2軒ハシゴしました。


まずは、浅草 花やしき

最初に参考にしたいと思った遊園地は、『浅草 花やしき』です。
Wikipediaによると、国産初、日本で現存最古のローラーコースターがあるそうです。色んな意味で、実に怖そうですね!

開発メンバーの4人には、朝から花やしきに向かってもらい、先に遊ん…アトラクションを体験してもらっていました。

私は寝坊してしまい、2時間ほど遅れて合流したので、アトラクションをほぼ何も体験できず…。


それでも、個人的にはなかなかナイトメア感を感じる写真をたくさん撮ることができました。

もし、まだ花やしき未体験の方は、ぜひ一度訪れてみてください。ナイトメア感を感じていただけるかもしれません。


そして、としまえんへ

花やしきを一通り堪能した後、午後からは『としまえん』に移動です。

としまえんには、国内最古のメリーゴーランド『カルーセルエルドラド』が存在します。(2020年8月31日に「としまえん」が閉園するのは、本当に寂しいです…)

『ミラーハウス』や『お化け屋敷』等、様々なアトラクションを遊…体験し、資料としてたくさんの写真を撮影しました。ゴミ箱の写真を撮ったりも(?)。

・・・そして、夜になり、辺りが暗くなってくると、人の気配もどんどん無くなり、としまえんの中は、独特の寂しさと不安感が漂います。


そんな園内で、「カルーセルエルドラド」はイルミネーションが点灯し、その存在が際立っていました。

「カルーセルエルドラド」は、とても幻想的で妖しく美しかったです。


そして、『ナイトメアランド』で一番最初に作ったステージは、メリーゴーランドだったりします。


体当たりのアナログなゲーム開発

最近はゲーム業界でも、在宅でのテレワークが進み、オンライン会議が当たり前となりました。開発の為の資料も、Web上で簡単に手に入ります。

動かなくても、ある程度、開発できちゃうんですね。

それでも、個人的には、わざわざ遊園地にまで足を運んでアトラクションを実際に体験し、その時に感じたこと思ったことをその場で共感し合うような開発の仕方を、いつまでも大事にしたいなあと思っています。


当時、イクシールの開発室は、ブルーシートに囲まれた改装中のエリアが有ったのですが、その中を覗くと、絵の具を自身の手に塗って、紙にペタペタとたくさんの手形を取っているデザイナーがいました。(※もちろんゲーム中の、あのシーンで使う手形です。)

私は、そんなゲーム開発が好きです。


ゲーム開発は、がっつりとコミュニケーションして、体当たりで行い、リアル体験を大切にするものでありたいなあと思っています。(古いかもしれませんが、私自身は、そうありたいです。)


『ナイトメアランド』の開発から学んだこと

『ナイトメアランド』がたくさんの方々に愛されるタイトルとして世に送り出せたのは、なんといってもプロデューサーの方の、『最後まで絶対にあきらめないこだわり力』と『ひたむきな努力』に尽きると思っています。

『オリジナルで何かを生み出す』ということが、いかに大変なことか、『結果に対してどれだけの責任を負えるか』、オリジナルタイトルを開発することに対しての『覚悟』をたくさん学ばせていただきました。

このプロデューサーの方の『覚悟』に触れられたことは、一生の財産だなあと思っています。


そして、プロデューサーの方の『覚悟』に最後までしっかりと向き合い、共に歩き続けたイクシールの開発スタッフも、みんなよく頑張ったなあと思います。(この開発に関われたことは、一生の財産になるので、当時、開発に関わったイクシールスタッフには、今後、何か有った時は思い返してみてほしいです。)

『オリジナルゲーム開発との向き合い方』について、とても学びの多いプロジェクトでした。


そして、何よりもやはり、『ナイトメアランド』というゲームを応援して支えていただけているファンの方々にの存在は、本当にありがたいです。もう感謝しかありません。

『ナイトメアランド』への感想や呟き、ファンアートの数々、には、プロデューサーの方は全てに目を通しておられましたが、私も全て目を通すようにしています。


いつか何かしらの形で、『ナイトメアランド』を支えていただいた方々には、恩返しができればと思っています。


さりげなく最後に宣伝を…

そんなイクシールでは、『七怪奇(ナナカイキ)』というオリジナルホラーゲームをゆっくりゆっくりジワジワとですが、開発中です。(スポンサー募集中です…!)

開発メンバーは、もちろん『ナイトメアランド』のスタッフが中心です。

開発情報を一日でも早くお伝えできるよう頑張っておりますので、今しばらく気長にお待ちいただけると嬉しいです。


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★イクシールのホームページ★
http://www.ixill.net/

★BOOTHのイクシール通販サイト★
https://ixill.booth.pm/

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