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「音声配信の次の展開」を先読みしてみる。


このnoteの内容は音声による配信もしています。

◆乱立するプラットフォーム競争の行方

◆どういったサービスが生き残る?

◆今音声配信を始めるなら、選ぶべきアプリ


最近、音声配信がブームになってきていますが、この先どんな展開で成長していくのでしょうか?

ちなみに、ぼくは2019年11月から音声配信を始めて以来、ほぼ毎日更新をしています。

聴く方も好きで、Radiotalkstand.fm、Podcastなどいろんなプラットフォームで音声配信を楽しんでいます。

毎日5〜6時間くらい(平日)聴いたり自分でも配信しながら、日々音声配信の未来について考えています。

Podcastに回帰する

先に結論を言うと、音声配信の最終形態はPodcastだと思います。

現在はPodcast以外にも「独立配信系」と呼ばれる音声配信サービスがたくさんあります。(Voicy、stand.fm、Radiotalk、REC、HIMALAYAなど)

しかし、今は黎明期のバブルみたいなもので、いずれ多くが淘汰され5年後に残っているのは2〜3アプリではないかと思っています。

独立配信系アプリの基本的な知識については、ブログに書いていますので、詳しく知りたい方はどうぞ。


そもそも音声配信はPodcastから始まりました。(最初のPodcast放送は2004年のアメリカ大統領選挙だったとか。Wikipediaより

つまり、「音声配信はPodcastから始まり、Podcastに回帰するのではないか」ということです。



Podcastは自由度が高い

なぜPodcastが残るのか? どこが優れているのか?


それは「圧倒的な自由度の高さ」です。

もちろん配信者の自由度も高いです。編集やBGMなど、Podcastなら何でもできます。(手間と機材さえ惜しまなければ、という話ですが)


中でも特にリスナー側の自由度の高さが重要です。

Podcastは単一のプラットフォームではなく、いろんなアプリで聴くことができます。

Anchor.fmで配信されたコンテンツも、Radiotalkのコンテンツも、Google PodcastもApple Podcastも、soundcloudやWordPressにアップされたコンテンツも。

全てのPodcastをひとつのプレイヤーで聴くことができます。


Podcastプレイヤーも使いやすいものが多いです。(特にSpotify)

・音楽のようにプレイリストを作って聴きたい順で聴ける

・ダウンロードすればネット環境がなくても聴ける


「聴きたい音声コンテンツがいろんなアプリに分散していていちいち面倒だな」と思ったことのある人は多いのではないでしょうか。

それが可能なプラットフォームは、Podcastしかありません。


これからプラットフォームの淘汰が起こる

プラットフォームの淘汰は、ブログメディアを例にとるとわかりやすいと思います。

数多のブログサービスが淘汰されて、最終的にWordPressになったのと同じように、です。

テレビ録画の「ビデオテープ」がVHSになったように。

Spotifyのすごさ

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Podcastの時代がくるとぼくが主張する理由はもう一つあります。

それは「Spotifyユーザーが日本でも増える」と思うからです。

日本では音楽アプリとして認識されているSpotifyですが、海外ではPodcastプレイヤーとしても人気です。

2019年にAnchor(アンカー、Podcast制作サービス)を200数十億円で買収するなどPodcast事業にも意欲的。Spotifyの音楽サブスクサービスのシェアは2019年で36%(1億810万人)で世界シェアトップです。

今後の音楽サブスク戦国時代?を見越して、外堀を埋めるようにPodcastを伸ばしに来たようにも思えます。

ぼくも使っていますが、Spotifyは本当に使いやすいです。


今はじめるなら?

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今から音声配信をはじめるなら、どのサービスを選ぶべきなのか?というと

もちろんPodcastです。

いきなりPodcastで配信するのは気が引けるなら、RSS配信できる独立系アプリが良いと思います。(現時点ではRadiotalkかAnchor.fmのみ)

stand.fmはRSS配信できませんが、外部ファイルには対応しています。音声ファイルをAnchorのRSSなどでPodcastにも配信しておくのが後々いいと思います。

Podcastのデメリット


Podcastにもデメリットはあるんじゃないの?と言われるかもしれません。今思いつくデメリットを3つあげてみます。


①中高年向けのコンテンツが多い(オッサンのメディア?)

現在のPodcastランキングを見ると上位に並んでいるのは、ニュース解説や民放ラジオの切り売り的な番組が大半です。

エンタメ的なコンテンツもありますが、3〜40代以上に向けられてそうな番組がほとんどです。(サンドイッチマンの東北魂、大竹まことのゴールデンラジオなど)

podcastは「オッサンのメディア」と呼ばれても仕方ないかもしれません。

しかし、変化が見えてきました。

2019年に開設した「JAPAN Podcast award」の最優秀賞を受賞した、歴史キューレーションの『COTEN RADIO』や『ドングリFM』は、20代〜高年齢まで幅広く楽しめる番組です。番組に寄せられるコメントなどを見るに20代のリスナーも多い印象。


②競合がハイレベルすぎる

podcastはハイクオリティなコンテンツでないと聞かれないのでは?という疑問もあるかもしれません。

確かに今はそうですが、それもPodcast若者人口が増えていくと、状況は変わると思っています。

Podcastの参入者が増えることで、コンテンツに対する期待値が下がるのではと思っています。(良くも悪くも)


③SNS機能がない

Podcastにはコミュニケーション的な機能がないので、チャンネルが気に入って、それを伝えたいときは別媒体(Twitterとか)で発信するしかありません。

それに比べると、独立系と言われるアプリにはコメント機能やリアクション(いいねなど)が備わっているアプリが多いです。

特にstand.fmは「音声のSNS」的なポジションを取りつつあります。


結論:音声ファイルを使ってマルチ配信

現状のベストは、Anchorを使ってPodcastに配信しつつ、同じ音声ファイルをstandfmなどのSNS的な要素があるプラットフォームでも「マルチ配信」しておくのがいいと思います。


まとめ

これから音声配信がもっと一般的になっていくと、自然と行き着く先はPodcast的なものに辿り着くと思います。

現在の時点からPodcastを念頭に音声配信しておくのが賢いと思っています。

stand.fmなどのRSS対応していないサービスなら、いったん外部ファイルに収録してアップロード、Anchorなどにも流してRSS配信すれば同時配信できます。

RadiotalkなどRSS配信可能なサービスでは、配信設定をしておきましょう。

最後に

ぼくはRadiotalkからRSS配信しています。

しかし、実はRadiotalkには弱点があります。

・時間制限がある(12分)
・外部ファイルに未対応

Anchorで配信するか思案中ですが、手間が増えるので悩みどころではあります。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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おわります。


宣伝:音声配信に特化したミニサイトを作っています。


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