決めてはIOCの「手のひら返し」か、スポンサー企業の相次ぐ批判表明か!? 東京五輪パラ組織委・森喜朗会長が辞任表明の意向! 自民党清和会が仕切る金まみれ五輪に自浄能力はあるのか!?

(文・IWJ編集部)

 東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長が辞任の意向を固め、関係者に伝えたことを、2021年2月11日、複数のメディアが一斉に報じた。

 時事通信記事によると「森氏は関係者に辞任したいとの意向を伝達。武藤敏郎事務総長ら組織委幹部と協議の上、最終判断する」とのこと。

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▲森喜朗 東京五輪・パラリンピック大会組織委員会会長(Wikipediaより)

 組織委は2月12日午後3時から、理事会と評議会のメンバーを集め、合同懇談会を開いて森会長の発言について協議することを決めている。

「#わきまえない女」がツイッタートレンド入り! 衆院本会議では女性議員が白い服で抗議の意思表示!

 森会長は2月3日のJOC(日本リンピック協会)臨時評議会で、「女性っていうのは競争意識が強い。誰か1人が手をあげて言うと、自分も言わなきゃいけないと思うんでしょうね。それでみんな発言されるんです」「女性の理事を増やしていく場合は、発言時間をある程度、規制をしないとなかなか終わらないので困ると言っておられた。だれが言ったとは言わないが」「私どもの組織委員会に女性は7人くらいか。7人くらいおりますが、みなさん、わきまえておられて」などと語り、女性差別だとして国内外から多くの批判を集め、大会ボランティアや聖火ランナーの辞退にまで発展している。

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 この問題発言にいたる前、森会長は山下泰弘(やましたやすひろ)JOC会長について言及し、山下会長の「理路整然」とした「立派な演説」を聞き、彼の「リーダーシップ」を「大いに評価」すると述べている。そこで、比較対象に持ち出したのが、「1人が手を挙げると、自分もやらなきゃいけないと思」い「みんな発言」する「女性」だった。

 極めつけが、組織委員会の女性は「わきまえておられる」という言葉だ。「わきまえている女」とは、森会長が謝罪会見で自称した「老害」の「空気を読み」、発言が憚れる時には、意思があっても「発言しない」ということだろう。そんな森会長に抗議する思いが募り、一時ツイッター上では「#わきまえない女」という言葉がトレンド1位に選ばれた。

 立憲民主党の尾辻かな子衆議院議員は9日、「本日は衆議院本会議に白い服、白いバラをつけ、森会長発言に抗議の意思を示しました。白い服は、女性参政権運動のシンボルとして使われているものです。声をあげましょう」とツイートし、連帯を求めた。写真には白い服に身をまとった多くの女性議員が写っている。

 「わきまえない」女性の発言は時間がかかるため「規制する」べきだと主張しておきながら、森会長自身はJOCの評議会で40分も自由奔放に発言したという。「わきまえてない」人である。そしてそれに対する「逆ギレ」謝罪会見は、20分間で終了した。

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