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2.7人に1人が奨学生【 #セミナー振り返り 】

 先日は、ファイナンシャルプランナーとして以下の内容のセミナーをしてきました。

【 テーマ 】
 高校生の保護者に対し、今後の進学資金やライププランに関するお話

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■ 関心の高さ

 2020年4月から実施される高等教育無償化制度

 同じように「無償化」と銘打って、昨年の10月からスタートした制度が「幼児教育無償化」。ともに少子化対策ですが、内容は全く異なります。

 幼児教育無償化は、所得制限がありません。世帯年収が200万円であろうが2億円であろうが、保育園や幼稚園等の保育料が原則無償化されます(上限等細かいルールはありますが)。

 一方、高等教育無償化は、経済的にサポートが必要な世帯の学生向けの制度です(下記資料の【 支援対象となる学生】)。

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【 セミナーの印象 】

 非常に多くの方が集まり、セミナー後の個別相談も1時間以上の対応となりました。運営元に聞くと例年以上の関心度の高さだったそうです。

 ただ、上記の「高等教育無償化制度」を知りたいというよりも、年々、進学資金に悩むご家庭が増加している結果だろうと感じました。この場合の「悩む」というのは「何か対策を練らない限り進学できない」というレベルのものです。

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■ 2.7人に1人

 最も利用されている奨学金制度、日本学生支援機構(JASSO)のデータでは、高等教育等を受ける全学生のうち「2.7人に1人」が当機構の奨学金を利用しているそうです。

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 奨学金制度は、上記の機構だけでなく他団体や大学等の独自支援制度もありますし、保護者の教育ローンの利用率等も考慮すれば、もっともっと支援を受けている学生は増えるでしょう。

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■ 振り返り

 今回のセミナーの一番のポイントは、一般的に生じる進学資金の目安やサポート制度を把握し、親子でライフプランを練りましょうという点。

 そりゃプラン通りにはいかないですし、現時点ではプランを練る材料もないかもしれません。私だって高校生の頃は「部活が終わるまで学部とかは知らん」「上京したら夢のキャンパスライフ~」としか思っていませんでした。

 ただ、「夢」や「目標」という理想を考える際に、一度「お金」という現実的なテーマ軸で検討してみる。叶えたいものあるかな?どう目指せばいいかな?諦めたくなければ、どんな方法があるかな?

 専門家の立場としては現実的に、同じ親の立場としては「対話のきっかけに」と、ジブンゴトに置き換えて説明してきました。

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■ ジブンゴト

 ジブンゴトですが、我が家にも「2035年問題」というものがあります。

 2035年。長女20歳、二女三女18歳。もし全員が大学進学を希望した場合、約2年間3姉妹が大学生で被る問題(その前後も教育資金がヒエ~・・・)。

 双子が生まれる前、自分のファイナンシャルプランを練りました。3人の教育資金をどう分散投資ならぬ、分散貯蓄していくか。家の購入時も「住宅ローンは長女が18歳になるときまでに完済できること」を第一に試算しました。↓こんな記事を見ると、つい電卓を叩いてしまいます。

【 タワマン億ションを即決購入する「パワーカップル」の落とし穴 】

 価値観は人それぞれ。ローンが多額でも順調に生活できた場合、最も快適で賢い方法として億ションを購入する人もいれば、リスクに備えて堅実な選択をする人もいます。

 いずれのケースでも、現実的な「お金」について未来計画を試算したり、知識を得ておくことは日々の安心感につながりますね。

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 自分の家庭もそんな感じだからこそ、こういった分野の勉強や講演活動はしっかりつとめたい。来月以降も同じ趣旨のセミナーが続くので、また張り切って喋りたいと思います。

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【 おすすめの本 】

 奨学金まるわかり読本2020, 久米忠史, 合同出版(2020年)

#推薦図書 #子育て #受験


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