日本人が米兵及びその家族に「ふざけたアメ公」と抗議の言葉を発するのはヘイトではない。

要旨

引用記事について、私はこの犯人の家族が日米地位協定に基づいて犯人の引き渡しを求めたことを「ふざけたアメ公」と評した。Facebookはこれをヘイトだとして私に30日間の発言禁止を掛けたが、これはヘイトではない。ヘイトでない理由は、犯人家族が日米地位協定を持ち出したからだ。日米地位協定は、それ自体がアメリカが日本に対して優越し、日本は従属的な立場に置かれた不平等協定である。それを持ち出したアメリカ人を日本人である私が「ふざけたアメ公」と罵るのは反抗であってヘイトではない。そもそも、日本に駐留するアメリカ軍人とその家族は日本において日米地位協定に基づき優越的な地位を有する。こうした優越的地位にある人物に対してヘイトは成り立たない。



本文

事件は参照記事の通り、富士登山からの帰りにリッジ・アルコニスという米兵が居眠り運転をし、日本人歩行者をひき殺したというものである。これは業務上過失致死に当たり、禁固三年の判決は誠に妥当である。本来なら懲役でもよかったはずだ。



にもかかわらず、リッジ・アルコニス服役囚の家族は「本人は富士登山で高山病にかかっていたから無罪だ」という理解不能な主張を持ち出し、日米地位協定に基づいてバイデン大統領に対し同服役囚の引き渡しを日本に要求するよう求めたという。



日米地位協定は日本にとって屈辱的な不平等条約で、米兵は軍務に服していたと認められる限り日本の司法によって裁かれることはない。アルコニス服役囚の家族は同人が軍務に服していたと主張するのか。いったい富士登山で同人はいかなる軍務を遂行していたのか。



この件がその後どうなったか、ネットではたどれない。しかしそもそも日米地位協定という服従的な協定を強いられている日本人が同協定で優越的な立場にある米軍人及びその家族の理不尽な要求に対し「ふざけたアメ公」と抗議するのは、正当な反抗であってヘイトとは言わない。優越的立場の人間に対してヘイトという概念は成立しない。ヘイトというのは優越的立場にあるものが被支配的な立場のマイノリティに憎悪を表明することである(国連人権小委員会におけるカポとルティ特別報告官の報告、1977年)。日本における米兵はこの条件に該当しない。



このようにアルニコス服役囚は日米地位協定によって優位な立場にありながらも、富士登山は軍務だという主張は認められず服役したのであって、それは極めて不平等な日米地位協定下にあってすら正当なものであった。従ってそのような囚人に対しアメリカ人家族が日米地位協定を盾にとって引き渡しを要求する、それも米国大統領を動かしてそうしようとするのは、「ふざけたアメ公」以外に表現のしようが無い。



私はFBがアメリカ資本であり、アメリカ人によって運営されていることを承知しているが、日本が異常な従属的立場に置かれている日米地位協定を考慮してもなお日本の司法によって裁かれるのが妥当である囚人についてアメリカ人が自らの優越性を誇示する日米地位協定を盾にとって「アメリカに引き渡せ」と要求することに、強く抗議し、彼らを「ふざけたアメ公」と呼び、同時にこれをヘイトとしたFBに強く抗議するものである。



ここに抗議の意を込めて再び記す。「#ふざけたアメ公!」


https://www.cnn.co.jp/usa/35191999.html?fbclid=IwAR2UYusY-Ti2JOoiq4JUNQv9Tgttb_N3qqJTlDb0NazDjXF5zsX4tdUZEV8


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