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サンクコストっておいしいの?

どうも、誘惑に弱いPMやってるIwaoです。

ビジネスで長期プロジェクトが動いているときにこのまま継続しても良いのか中止したほうがいいんじゃないかと思ったことはありませんか?

僕は長期プロジェクトのPMをやることが多くてこれまで成功も失敗も経験してきました。特に新規事業系のマネジメントをやっていると儲かるかどうかわからないのでどこまで走り続けるのがいいのか不安だったりします。

そんな時に意思決定によく使われるのがサンクコストです。今回はそのサンクコストを応用して継続するか中止するかの意思決定の方法論を書き残して行きたいと思います。

サンクコストはキャバクラ理論

サンクコストは埋没費用とも言われ、経済学の領域で使われます。意思決定の場面で使う一つの判断材料です。

投資、生産、消費などの経済行為に投じた固定費のうち、その経済行為を途中で中止、撤退、白紙にしたとしても、回収できない費用をさす。経済学の概念であり、「埋没費用」と訳される。

僕は「このまま突き進むかやめるかを判断するときの今までに投資した費用」と理解しています。例えば映画のチケットの話はよくありますよね。チケットを失くしてもう一回買って観る価値があるか判断してしまいがちです。

キャバクラAのB子さんが好きになって通っていたけど、いくら投資しても向こうは営業が目的ですから付き合えるとは限りません。今までにキャバクラに貢いだお金がサンクコストです。他人の成功体験に惑わされずに目の前の現実を分析しないとお金がもったいないですよね。

しかし本人はこれまでさんざん突っ込んだわけだし、本名も教えてくれたし、付き合うことができるんじゃないかと期待してしまうわけです。それがサンクコストがもたらす罠であり、期待を煽る誘惑がサンクコストバイアスです。わかっててもやめられないって友達は言ってました。

プロジェクトを継続するか注意するかの意思決定方法の話に戻しましょう。ここからは意思決定の領域なので、正解はなく経験則による持論です。

予算をオーバーしたらその店には行かない勇気

最初に軍資金を決めておきますよね。入店するときに店長に3万円になったら帰りますので声かけてくださいって伝えましょう。そして5回まで通うことを心に決めておきます。

つまり全体予算を15万円に設定しておき、もしそれでダメならあきらめるっていうif-then思考を活用します。さらに細かく2回目までに同伴ができることというマイルストンを設定しておくとリスクヘッジに効果的です。

長期プロジェクトであれば例えば3ヶ月おきにマイルストンを設定しておいて、達成していなければ中止にする決断が必要だと思っています。これを損切り論と言っています。損切りするとひやかしを言ってくるガヤが現れるので、彼らを無視するブロックスキルが必要です。

キャバ嬢と友達になってしまったパターン

損切りしても切れないパターンがあります。それは友人関係になってしまったパターンです。お店には行かないけど関係は継続することになります。過去に貢いだことは忘れてゼロベースで考えればただの友人関係ですから、これから損をしない限りは絶縁する理由はありません。

そう、新規系のプロジェクトは完全にゼロにしてしまえば良いので比較的決断は簡単ですが、すでに実態が存在しているプロジェクトは中止することが事実上不可能です。渋谷駅の工事とかもそうですよね。

そこでこのパターンでもif-then思考を活用します。仮にプロジェクトを中止した場合、未来において不利益を被ることが予測できるのであれば中止することは合理的ではありません。このように過去をリセットした状態で未来を合理的にプランニングすることをゼロベース論と言っています。

システム開発の長期プロジェクトであれば、アーキテクチャ変更や技術的負債に対するリファクタリング・性能改善など、システムそのものの刷新がそれに当たります。サンクコストを振り返る場合は、追加で予算を増やさずに対象範囲を削るとか期間を延長することが合理的な決断になります。

ここでも過去の予算がどうのこうのって責任問題を主張するガヤが発生しますが、サクラダファミリアを思い出してください。とにかくプライドを持つことです。

やっぱり魅力的だとしたら

過去の貢いた分は水に流して、友達として接していても魅力を感じてしまい同伴を問われる場面はやってきます。その時にやっぱり落とせそうという期待が発生してお店に行きたくなってしまうのです。

長期プロジェクトであれば、縮小継続を決断してもやっぱりその新しいシステムが必要だから早く欲しくなってしまい、予算を積むから早く終わらせて欲しいとステークホルダーは言ってきます。

これを心理学ではツァイガルニク効果と呼びます。中途半端に終わってしまった物事のほうが完了した物事よりも、約2倍も印象に残ります。

このパターンの対処法は、失敗を実験だと思うエジソン理論です。失敗ではなく、うまくいかない方法を発見したと思い込むわけです。つまり一度区切りをつけた事象に対して、さらに予算を積むという行動は避けて別の投資先を探すことが賢明です。

継続した長期プロジェクトであればその予算を縮小し、余った予算を別のプロジェクトに当てましょう。ガヤはうれしそうにその予算が流れる方にいきますので、プロジェクトはクリーンな体制になります。

雑感

長期プロジェクトに対するサンクコストの考え方を三段論法で解説してみました。長期ということでキャバクラに例えてしましましたが、長期プロジェクトとはマラソンみたいなもので、筋力を求められる短距離走とは全く性質が異なります。

マネジメントする場合も長期であるがゆえに途中で予期せぬ事象が起こりやすいです。そんなアクシデントにも負けない安定したペースを出すことが求められます。

サンクコストに打ち勝つためにも計画性を持って通っ、、あ、いやプロジェクトを進めて、成功か失敗かを答えを出していくことが大きな失敗を避けることになるわけです。

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