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【FM店主日記Day8】脳が受ける刺激としては動画よりも実は言葉だけの方がオーガニックで良質な刺激な気もする

本を聴く、という話を先日からしているのだけれど、じゃあ、具体的どんなコンテンツを聴いているのかというところと、本を聴くことによって今までなかったエンタメ要素が加わっている部分もあるのでそこらへんの話を今日は書いてみたいと思う。

そもそも、なぜオーディブルに登録してみようかと思ったか、というと、2ヶ月間無料お試し、というアマゾンによる非常にわかりやすいマーケティング戦略にまんまと引っかかった、というところなのだけれど、2ヶ月無料というだけではたぶん実際に使ってみる、というところまで辿り着いていなかった。最後の一押しとなったのは、伊藤沙莉のエッセイ本、「【さり】ではなく【さいり】です。」が伊藤沙莉自身による朗読で聞ける、という点だった。

ボクたちはみんな大人になれなかった、の映画を観て以来、伊藤沙莉が出ている作品はできるだけ見たいなぁ、と思ってチェックしたりしているのだけれど、伊藤沙莉の何が好きかというと、顔も結構好きなのだけど、一番はやはり芯があるように響く、何を言っていても謎の説得力と強さが伴うあの特徴的な声が好きなので、朗読、となるとその声だけを存分に聴いていられる、という点で、これはこれまでにはないエンタメ的魅力があるなぁ、と思い、気がつくと2ヶ月無料お試しの登録を済ませ、伊藤沙莉のエッセイ本を光の速さでダウンロードしていた。

ま、それをその後、運転しながら楽しんだわけなのだけれど、それ以後、実にさまざまなコンテンツをオーディブルで聴いてみている。とても楽しめる作品もあれば、内容によってはあまり耳からのインプットに向いていないものもある

たとえば、朝井 リョウの小説で映画化もされた「正欲」の小説もオーディブルで聞いて、内容的にはめちゃくちゃ面白かったのだけれど、なかなかの長編小説なので、聴き終わるのに実に15時間近くかかったため、広島とか北海道とかまで運転していくにはちょうどいい長さかもしれないけれども日常生活にはあまりそぐわないように思えた。

その一方で、流し聞きに最適な、どこから聴いてどこから聴いていなくても大して影響がないようなコンテンツ、たとえば稲盛 和夫さんの生き方
人間として一番大切なこと
、とかは細切れに聞いても、途中でちょっと注意力が散漫になっても十分に楽しめるコンテンツだった。

また、わざわざ本屋で買ってまでは読まないだろうな、と思う本も気軽に聞いてみることができるので、そういう点も結構魅力的だ。STAP細胞の話で一躍有名になった小保方さんの「あの日」というタイトルの本もダウンロードしてみたのだけれど、なんとこの本も小保方さん自身が朗読していて、それが魅力、みたいな括りだったのだけれど、小保方さんの朗読は自分にはちょっとトゥーマッチすぎて途中で断念してしまった。まぁ、それにしたって小保方さんファンには結構たまらないコンテンツなのだろう、と想像するけれど。

これまで聞いた中でおすすめだったのは、自閉症の13歳の男の子が書いた「自閉症の僕が跳びはねる理由」という本とか岩尾 俊兵さんという方が書いた「世界は経営でできている」という本とか、本屋で買ってまでは読まなかったと思うけど意外と学びが多かった「低コスト生活 がんばって働いている訳じゃないのに、なぜか余裕ある人がやっていること。」あたりなので、興味がある方はぜひ。

あと、沢木耕太郎の「深夜特急」を斉藤工が朗読してるのとかも結構楽しめるコンテンツでありつつ、斉藤工ファンに沢木耕太郎を紹介しつつ、深夜特急ファンに斉藤工が紹介できる仕組みになっていて、本当に最近はいい時代だなぁ、と思ったりしてるわけです。ほんと朗読を録音するのはかなり大変だろうし。

あと、まぁ、音声コンテンツの欠点として、内容によってはグラフを参照することが多い本とかもあるので、その辺りは本当に何を言ってるのかさっぱりわからなくなるのでおすすめしません(笑)。

動画が溢れる中で、言葉だけの世界ってのもやはりそれはそれで魅力的だし、脳が受ける刺激としては動画よりも実は言葉だけの方がオーガニックで良質な刺激な気もするので、そろそろ1ヶ月1500円のサブスクになってしまうのだけれど、しばらくは継続してみようかと考えてるとこです。

フェルマータ店主 KAORU

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