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【葬送のフリーレン】改めてエルフの時間感覚を振り返る

アニメ『葬送のフリーレン』が、本日9月29日(金)から、金曜ロードショーにていよいよ始まります。

公開されているフリーレンの情報でも、エルフである彼女は悠久の時を生きることが言及されています。

本記事では、改めてエルフの時間感覚を振り返ることで、エルフの感覚とシンクロしてみたいと考えています。


以下では単行本全3巻23話までの内容を含みます。

重大なネタバレは避けるように努めますが、気になるようであれば、本記事を読むのを止めることをオススメします。



エルフの寿命

過去の記事でも言及していますが、エルフの寿命については、現時点で明確な記述はありません

フリーレンは1000年以上生きているので、それ以上の寿命であるのは確実ですが、同じエルフであるクラフトやゼーリエの雰囲気からすると、1万年くらいは寿命がありそうな感じはします。

本記事では、仮にエルフの寿命を1万年、人間の寿命を100年だとして、フリーレンの体験を人間の時間スケールで換算してみて、エルフの感覚とシンクロしたいと思います。


時間感覚のシンクロ

勇者一行の旅

勇者一行の旅は、実際の時間で10年の旅だったとのことなので、エルフの実感的には約1ヶ月くらいの旅だったと言えます。

実際1ヶ月以上にわたって、寝食を共にして何かを行った経験は、家族・恋人との時間や学生時代の部活動くらいですが、1年以上の経験なので、ちょっと長過ぎます。

私の経験で一番近いのは、仕事で仙台にある工場の製造ラインを立ち上げたことで、寝食は共にしていませんが、約1ヶ月の間、昼食や夜食は時々一緒に食べ、決起会と打ち上げの飲み会はありました。

その時のチームの先輩は、ヒンメルのようにイケメンではありませんでしたが、他部門とのインターフェースを合意形成するのが上手く、やる時はやる、手を抜く時は手を抜く、という仕事の仕方を教えてもらいました。

短い期間ではありましたが、この時の経験はよく活かされており、他部門や他社とのやり取りで、曖昧な部分を残さない癖が付き、他の部分での手の抜き方が身に付いた気がします。

勇者一行での旅ほどではありませんが、私の過去を探してみると、1ヶ月で人生が変わった経験は、意外にあるものですね。


人間との死別

人間の寿命を100年とすると、エルフの実感的には1年足らずで、関わった人間が次々と死別していくようなものだと言えます。

ざっくり言ってネズミの寿命が1年くらいで、しかも自分の容姿と似ており、さらに意思疎通もできる生物が、次々と死別していく様子を想像すると、感情的に耐え難いですね。

エルフの感情の起伏が激しくないのは、ある意味防衛本能なのかもしれません。

逆に言うと、フリーレンがヒンメルの葬儀で泣いたのは、その防衛本能を超えるほどの、貴重な出会いだったことを表していると考えられます。


師匠の掌の上

第7話にて、1000年前に師匠のフランメに言われたことが、現在になって実現しており、それをフリーレンは「師匠の掌の上だ」と表現しています。

実際の時間の1000年は、エルフの実感的には10年くらいで、10年前に誰かに言われたことが、今になって身にしみてくる、という体験と同等と言えます。

そんな経験あるかなぁと思い出してみると、正直無かったです。

時間スケール的には、高校の恩師に言われた言葉が、社会人をある程度経験した今になって身にしみてくる、みたいな感じですが、正直思い出せなかったですね(笑)

読者の皆様は、そんな経験ありますか?

1年に1回くらいの頻度で思い出す言葉は、「皆努力はしている、方向性が違うだけ」ですね。

確か大学の先輩に教わった言葉だと思います。

仕事でもプライベートでも、一見ダラダラと生きていそうな人に見えても、実は絵が上手かったり、人脈が広かったりするので、あまり初見で判断せず、相手の努力している部分を見つけ、尊敬するようにしています


同族との出会い

第13話にて、フリーレンがエルフの同族と以前出会ったのが、400年前だという発言がありました。

エルフの実感的には4年に1回の感覚で、イメージとしては同郷の人とか、同じ趣味の人に、偶然出会う感じですね。

自分の経験でいうと、実家が大阪府枚方市という所で、大阪を離れてから、平均して3年に1回くらいは、枚方市出身、もしくは枚方市にゆかりのある人に出会うので、会話のタネになって助かっています。

ちなみに枚方市は人口約40万人の都市です。


まとめ

本記事では、葬送のフリーレンの世界での、エルフの時間感覚について、人間の時間スケールで改めて整理しました。

アニメを観る際も、自身がエルフの感覚になって観てみると、より感情移入できるかもしれません。


長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。


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