ベリーダンス教室で号泣した日

実は昨年の11月からベリーダンスを習っている。

2017年に故郷である長野に引っ越す前、東京に住んでいた頃はヨガやピラティス教室に定期的に健康のために行っていたくらいで、ベリーダンスやジャズダンスなどのダンス系のレッスンにはお試しで行っていたくらい。

幼少期に親の意向でクラッシックバレエを7年ほどやっていたのと、これは自分の意志でだけど小5の時に2年間ジャズダンスをやり、何度も舞台を経験した。

私は「踊る」ことによる独特の高揚感を知っている。ブランクはかなりあるのだが、それでも鏡で自分の意志に沿って動こうとする体の感覚や、音楽が流れてきたらオートマチックに神経が反応する感じを知っている。あれはクセになるのだ。

長野の地で、今のベリーダンスの先生に出会えたことが何よりも大きいのだが、今夏に舞台デビューすることも決まっており、ベリーダンスにのめり込んでいる。

先月のとあるレッスンの日、私はレッスン終わりに先生と話していて号泣してしまっていた。

その日もとにかく腰を動かして、鏡の前でこれでもかというくらい女体を震わせた。そしたらなんだか心の中がゾワゾワしてきて、なんだかこみ上げるものがあって、レッスン終わりに先生に

「ベリーダンスって女体を称える女体賛美なダンスだと踊ってて思うのですが、その認識で合ってますか?」って質問した。

そうしたら

「そうなのよー!アイビーさーん!♡」とのことで先生が沢山ベリーに関する逸話をお話してくれた。

そして先生に、

自分は生理痛がひどいこともあったし、特に出産するまでは「自分が女であること」による嬉しさをあまり感じられなくて、もし女じゃなかったら...もっともっと仕事ができたのに...とか、もしかしたら学生のときの就活もあんなに落ちなかったんじゃなかったのか?とか、「かわいいんだから就職できなかったら結婚すればいいよ」って男子学生に言われたのがすごく嫌だったとか、色々あって私は長らく自分が女であることを真正面から受け止められなくて辛かったって話した。

そしたらいつの間にか滝涙滝鼻水で号泣してた。

先生はたくさん話を聞いてくれて、

ベリーダンスは女のための女の踊りだ

と教えてくれた。

そもそも誰かに媚びる踊りではない。女体最高!ってお互いに称え合う踊りだと。

鏡の前で思いっきり"女"をやっていい。

舞台でも思いっきり"女"をやっていい。

日常生活で女出す場面ってほぼないし、露出の多いフェミニンな洋服とか好きだから普段から着たいけど、それが変に他者からの評価に良くも悪くも影響したり、純粋な実力だけを見てもらえないことがあると感じるので、基本的にはばんばん出すことはないのだけれど、それでもやはり私が「女体を持っている女である」っていう事実は変わらなくて、どこかで女体である自分がいつもうずうずしている

それが、ベリーダンスをやることによって

女体「そうそう!!!出たかったんだよ私!!!」って感じでドバドバ出てきていて、超絶いい感じなのである。

教室で号泣した日。

私の中の呪いがまた一つ解けきったのだと思った。


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