「記憶虫」の開発を中止しました。

諸事情でだいぶコメントが遅れてしまいましたが、2018年から開発をしていたブロックチェーンゲーム「記憶虫」の開発を4月をもって中止することになりました。
本リリースを迎える前に中止という形で終わってしまい、期待してくださった方々や相談や協力してくれた方々、一緒に開発してくれた方々、本当に申し訳ございません。

エンジニアとしてサービスの立ち上げに参加することは多々あったものの
自分の事業としてサービスを開発して公開する事は初めてだったので
サービスに対して、SNSやでレスポンスをもらえたり
実際に利用してもらえたことは、とても貴重な経験でした。
何より、初めて課金が発生した時は、言葉にできない嬉しさを感じました。

その中で発信がとても下手な運営だったので
なぜこのゲームを作ることになったのか、どんなものを作りたかったのか、なぜ中止になってしまったのかを書いていきたいと思います。

ゲームを作ることになった経緯

もともと、このゲームは同級生時代の友人と始めたプロジェクトでした。
ご飯を食べながら
・最近夢中になれる遊びやゲームない
・子供の頃のように夢中になれるようなものが欲しい
のような話になり、なら自分たちで作ろうと動き出しました。

そこから、いろんなアイデアをブレストしていたある日、ブロックチェーンゲームの存在を知りました。
最初は「ふーん」という感じでしたけど、その後 ブロックチェーンのことを調べていくうち、ブロックチェーンの可能性に惹かれて、その後すぐにブロックチェーンの学習の着手と開発に取り掛かりました。

「大人が子供のように夢中になれるゲーム」
というざっくりとしたテーマのもと、自身が過去に夢中になっていた遊びやゲームを体験をもとにゲームの企画や設計、開発をしていきました。
その中で意識して作っていた部分や挑戦していたことを書いていきたいと思います。

コミュニティ、横の繋がりのあるゲームシステム

ゲームを中心としたユーザー同士のコミュニティの形成や
「対戦」「アイテムの交換」「ギルド」機能などのゲーム内で他のプレイヤーとコミュニケーションが活発になるようなゲームシステムを設計していました。

スマートフォンが普及して、ソーシャルゲームは大きく普及していく一方、ガチャでの課金モデルが定番化していき、いつの間にか個人対運営のゲームが中心になりました。
また多数のタイトルがリリースされる中、ゲームシステムのコモディティ化が進んで、ソーシャルゲーム離れが徐々に起きていると感じていました。

なので、友人と遊べるようなゲームシステムやゲーム内にプレイヤー同士のコミュケーションが出来るゲームの需要が高まってくると思っていました。


デジタルデータに資産的価値を持たせる

ゲーム内のアイテムやキャラクターに愛着やコレクション欲が出るような仕組みを意識してました。

希少価値の高かかったり、自分の好きなアイテムは眺めているだけでも楽しいものです。
・世界に限定枚数しかないレアアイテムを友人に自慢する
・一人でお気に入りのカードを眺めてニヤニヤする
みたいな現象をインターネット上で再現しようと挑戦していました。

しかし、デジタルデータに愛着を持たせるのは従来の仕組みでは困難でした。その要因に以下のことが挙げられます。
・デジタルデータは復元が容易な媒体だということ
・どれがオリジナルなのか証明することは困難なこと
・アイテムの所有権がゲーム運営者の間接的な証明でしか実現できていない

この課題をブロックチェーンで解決しようとしている部分がソーシャルゲームとの大きな違いです。
今まで、運営会社が主観的に管理していた方式からブロックチェーンを利用してそのネットワーク参加している複数のユーザの視点でデータを管理することによって、そのデータの特性を客観的に保証できるようになりました。

その結果
・このアイテムはこのブロックチェーン上に3つしか存在しない
・このキャラクター攻撃力は3000
・このアイテムの所有者はこのユーザ
のようなデータや特性をパブリックな環境で保証できるようになりました。
今までリアルな物質でしか、持たせられなかった資産価値をデジタルデータに持たせられるようになる(もちろんそのアイテムに、一定の需要があることが前提ですが)という仮説に挑戦していました。


エコシステムの確立


そして、先ほど挙げた資産的価値のもったアイテムの流通が活発に起きているゲームを目指しました。
例えばアイテムの取引きが出来るような仕組みを持たせることによって、交渉や駆け引きなどの複雑性の高いリアルなコミュニケーションが起こそうと設計を行なっていました。

しかし、この部分が一番頭を悩ましていた部分で
・前例がない中でエコシステムを作っていくこと
・一度リリースしたルールは変更にリスクがある
・ゲーム内アイテムの価値に直結する
ブロックチェーンゲームを作っていく上で一番難しい部分で、一番やりがいのある部分だと思います。
結局いろんな仮説は立てたものの、実際に実装して届けるまでに至りませんでした。。


なぜ中止になったのか

もともと、会社に勤めながら始めたプロジェクトで、作っていく内に話がどんどん大きくなり、あまりきちんと話し合いの場を設けないまま、法人化する流れに進んできました。
実際にいろんな決め事を行なっていく内に、お互いの意向の食い違いが出てきました。
そこから話し合いを行なってきましたが、進めるたびに、溝が埋まることはなく、最終的に別々にやっていくことに決断しました。

その他にも、起業に対しての決意の甘さや友人を信頼しきれなかった自分の弱さも大きな原因です。結果いろんな方面の方々にご迷惑をかける形になってしまいました。今回の失敗は、大きな反省と教訓になっています。

そして、今新しいスタートアップを立ち上げて、次のサービスを模索している段階です。
世の中に大きなインパクトを与えられるようなサービスになるように精進していきます。
長々とありがとうございました。



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AR × マーケティング × デジタルアートについて発信 / Software Engineer / InstgramのARフィルターに特化したSpark Studio運営 / 広告 × ARのユースケースを研究
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