強さとか可愛さとか

人って、本当に愛している人には「この前言ったことと矛盾してる」とか「君の主張は筋が通ってない」とか言わないらしいわね、と、ハードディスクの枠をあけるために昔録画していた恋愛ドラマを消化しながらぼんやりと考えていた

「私のために夢を諦めてそばにいて」と彼女に迫られて、悩んだ末に「君が言うなら」と決断した彼氏は、それを聞いた彼女に「私のために諦めるなんてやめて。あなたの意志はどこ?」と言われても、泣きながら抱き寄せてしまうのね。おれのために葛藤してくれてありがとうって

葛藤を見せられない弱さって、どうやら可愛くないらしい

私の夢は私の夢、あなたの夢はあなたの夢。それが自立するってことだって、そうしていなきゃいけないんだって、相手の将来に自分をのせたらだめだって。いつから思うようになったんだっけ

当たり前に「二人」の将来を考えられたのは、多分二十歳の頃が最後。考えられたというか、今思えば考えてもらっていただけかも。相手が私のことを自分の将来に置いてくれて、私がその置かれ方を受け入れられなくて終わった。知ってる。もう知ってる。これが可愛いとか可愛くないとかの問題じゃないってこと

「私のために夢を諦めてそばにいて」と彼氏に迫って、その3日後に「私のために諦めるなんてやめてよ。あなたの意志はどこ?」と泣きつける意味不明なほど強い女はちゃんと愛されていて、「大学出たら俺と子どものために家庭に入って」と迫ってきた年上の彼氏を抱きしめられなかった私は独身限界OLをしています。そういうことです。どういうことでもないよ。どういうことでもない。強いとか弱いとか、可愛いとか可愛くないとかでもない

「この間の話と違う」「してくれないと嫌、だけじゃわからない。なぜ私がそうしないといけないのかちゃんと説明して」って、お互いにチクチクしあうくらいの関係の方が最近は好きだったのだけれど。それって、何を言われても何をされても相手のことを受け止める覚悟の無さの表れでしかなかったのかしら、もしかすると

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