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この歳でヘドバンするなんて

「怒髪天」との出会いは数年前、その頃の俺は生活の為だけに仕事をし、同じような毎日の繰り返し、だんだん出不精にもなり、新しい場所、新たな出会い、などもう面倒くさいと感じていた。

そんなある朝の情報番組で怒髪天が紹介されすぐにビビッと来て即CDを買った。忌野清志郎が亡くなった時から「俺の聞く音楽はもうない」と思っていたのに「こんな素晴らしいバンドがいたのか」とまさに目からうろこだった。

それからというもの、まずは嫁さんを巻き込み怒髪天のライブに行きまくった。都内のライブはすべて行き、浜松、石川、長野、など地方のライブも車をとばして行った。素直な嫁さんはすぐに怒髪天の良さをわかってくれて今では俺以上に熱心なファンの1人だ。

その頃はライブに行くたびに必ず知らない曲がまだ数曲あり、これでは本物のファンではないと、amazonで昔の廃盤になったアルバムも全部揃えた。車の中で聞くのは常に怒髪天、うたいながら歌詞もほとんど丸暗記した。今ではライブで知らない曲は無くなり、全曲一緒に歌うことができるようになった。

ぎゅうぎゅう詰めのオールスタンディングのライブハウスで汗でベトベトになりながらヘッドバンキングなんて50過ぎのオヤジがよくやるなと思う。でもライブとはこんなに楽しいものだと怒髪天そしてその界隈のみんなに教えてもらった。

人生一歩踏み出せばえらい変わるものだ。
 

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