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連載小説 センチメンタルジャック(47)


それから三年の月日が流れた。

「康二、いってきまあす。ジャック、ベイビーの事お願いね!」

「いってらっしゃい、美紀、楽しんで来な」

「いつもありがと康二、愛してるわ、チュ」

頬にキスされた康二はデレデレと美紀を見送った。

「美紀は今日もママ友とランチなの?一昨日も友達とカレー食べに行ったばかりじゃん、全く康二も甘いんだから」

「ジャック、僕は美紀が楽しければそれで良いんだよ」

ニコニコと話す康二を呆れ顔で見ながら、ジャックはふうと溜息をついた。

あれから美紀と康二は結婚した。

ジャックが居なくなってから少しは真面目になるかと思われた美紀だったが、康二と結婚した途端、やれ飲み会だ、やれショッピングだと、完全に遊び癖が戻ってしまった。

康二は大学の助教授となりロボットの研究に勤しんでいる。留守を守るのはもっぱらジャックで、家事とベビーシッターとで忙しい日々を過ごしていた。

え、何故ジャックが、居るのかって?

そう、ジャックは復活したのです。


つづく

センチメンタルジャックがトロフィーを頂きました。読んで頂きありがとうございます。

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