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オールでESを書く就活生

#日記

19時20分、駅前のコンビニで従姉妹と待ち合わせをしていた。
大阪に進学してから、故郷の広島弁ではなく関西弁を使うようになった従姉妹。
待ち合わせ場所に来た時も、コテコテの関西弁で話しかけてきた。
子どものころは、お互い人見知りだったので、まともに話せるようになるまでかなり時間はかかったのに、人間変われば変わるものだ。
本当に、明るくよくしゃべるようになっており、待ち合わせ場所から家に帰るまでの帰路、僕は「うん」「そうだね」「たしかに」の3言しかしゃべらせてもらえなかった。
別に、そんな従姉妹に不満があるということは全くなく、むしろ子どものころと比べていい意味で性格が変わっているので、素直にうれしいと思う。

従姉妹は僕と同じ大学4年生で、今回うちに来たのも東京で面接があるかららしい。
なかなか就活が難航しているようで、4月に入ってからは定期的に家へ泊まりに来ている。
毎回持ち運びするのも面倒だからと、寝間着や生活用品、その他諸々を少しずつ僕の部屋に置いていくので、今では従姉妹専用の物を置くスペースが出来上がっている。
一度冗談で、彼女に浮気だと誤解されそうだな~と言ったところ、「彼女なんかおらん癖にいらん心配すんな」と笑われた。大阪人キライ。

家に着くと、掃除をしてあることに気づいたらしく、前来た時より部屋がきれいになっているとほめてくれた。
こういう細かい部分に気づけることも、彼女の長所の一つだと思う。
ただ漫画が山積みにされている机を見ると、何か言いたげな顔をこちらに向けてきた。
昨日片づけようと思って、結局そのままにしておいたのを忘れていた。
特に文句言ってくるわけではないので、視線に気づかないふりをした。

適当にご飯を食べて、従姉妹のウェブテストを一緒に解いて、午前1時を周りさあ寝るかとなった時に従姉妹が急に慌てだした。
明日面接の会社のエントリーシートを書いてなかったらしい。
別に、エントリーシートくらい昔書いたものを写せばいいのにと思っていたが、どうやらその会社オリジナルの質問が殆どらしく今から書くととても時間がかかるとのこと。
大変そうだね、頑張ってと言い、そのまま寝ようとしたら、お前も一緒に書くんやと脅された。
いや、なんでやねん。
ウェブテストだけでも疲れたし、正直もう寝たかったけど、僕は優しいし昔から頼まれると断れないたちなので、明日の朝飯をおごってもらうことを条件にエントリーシートを手伝うことにした。
すぐに終わるだろと思っていたけど、なかなか時間がかかり、結局オールして朝の7時頃にエントリーシートを書き終えた。
僕はヘトヘトになっていたが、従姉妹は疲れた様子など微塵も見せず、朝ご飯を食べに行こうと張り切っていた。
そんな元気はなかったので、その後昼過ぎまで寝かせてもらうことにした。

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シェイシェイ
備忘録である。