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フジファブリック THE BEST MOMENT

フジファブリックのデビュー20周年ライブ2回目。普段そんなに泣かない人間だけど馬鹿みたいに泣いて帰ってきたのとあと何回行けるかわからないライブ、一つ一つを大事にしたいのでちゃんと記録します。


7月の頭にフジファブリックの活動休止が発表された。18時過ぎまで授業でしんどそうな日だったから19周年の時のTシャツを来てルンルンで授業を受けて、授業の最後15分くらいのところでフジファブリックからお知らせLINEが来て、軽い気持ちで開けてしまった。加藤さんの結婚かな〜って思ったら活動休止、しかも読めば読むほど何事??という感じで、授業では患者さんのメンタルケアがうんぬんかんぬんという話をされてたけれど今は私のメンタルを、、となったのを覚えている。

Twitterが大荒れに荒れていたけれど正直あんまり実感が持てず、その後の前売りグッズの売り切れは今までになく早そうだったからやっぱり最後か〜と思ったくらいでいつも通りの気持ちでライブに行ったんだけど、中に入って物販のポスターを見た瞬間に「あ、こうやってわくわくしながらグッズ買うかな〜どうしようかな〜って迷ったりするのももう最後なのか」と思って急に泣きそうになった。


さすがにここから泣くわけにはいかないのでスタンプラリーにスタンプを押し、開場まで時間があったので隣のタリーズで大好きなグレープフルーツセパレートティーを飲みながら終わらなくて持ってきていた課題をやった。

4月に引き続き。かわいい


タリーズはフジファブのTシャツを着た人だらけで、クロニクルのTシャツの人もいるしファン同士で語り合ってる人もいるしちょっと羨ましかった。


開場の10分前くらいまで勉強して列に並ぼうと思ったら「これ本当にフジファブリックのライブ、、、?」ってくらい人がいた。今まで見たことないくらい。何とか中に入り、アリーナの相当前方の金澤さんよりのところだったので自分のくじ運の良さに感謝しながら1時間ぼけーとして過ごした。
会場に入ったら足立さんからのお花があって「あ、本当に最後なんだ、、」と改めて思ってしまった。


ライブは珍しく映像から始まった。めっちゃ志村さんの写真が出てくる。桜の季節のMVから始まって歴代のアルバムの曲のMVが一瞬流れたりジャケットがずらりと並んだりして20年ってやっぱりものすごく長いなと思った。ほぼ私の生きてきた時間だし。最後にパッと写ったアー写は志村さんもいる時のアー写だった。映像が始まった時点で巨大なスクリーンに映る志村さんを見て既に怪しかったけどもううるうるしてしまった。

1曲目はSTARだった。フジファブリックが再始動した時の曲。くるりとの対バンでECHOを聞いた時並に刺さってしまって今まで何回も聞いてきたのにめちゃくちゃ泣いた。アリーナにいたから会場全体がどうだったかは分からないけどペンライトで一面白く光ってて綺麗だった。

「ヨーイ」の合図で踏み出した
飛び出すのならここからだ
ハートの鐘がひとつ鳴れば
さあ進むのさ

という歌詞が、再始動時のフジファブリックは知らないけれど異様に刺さった。

2曲目は夜明けのBEAT、初めて聞いたのはロッキンのリハだった。ロッキンで夜明けのBEATでジャンプするという変な夢を持ってたからフジファブリックで初めて生で聞いたのが夜明けでしかもロッキンだったというのがすごく嬉しかったのを思い出した。ペンライトは一面赤になっていた。サビ前できざむの、やっぱりフジファブリックすぎて好きだなと思って楽しい!!だけで終わってたけどラスサビになったらやっぱり泣けてきてしまった。山内さんの背面ギターのかっこよさもそもそもの曲のかっこよさも5年前の今頃自室でこの曲を聞いていたことも初めてフジファブリックを見てからの思い出も一面赤で染まったホールの綺麗さも相まって。


3曲目は徒然モノクロームだった、ライブ終盤でやってるイメージの方が強かったから今回ライブ定番曲やるの早いなと思っていた。

4曲目は電光石火。これはフジファブリックを聞き出した頃の新曲で、今までライブでは聞いたことがなかったから嬉しかった。夜明けと同様、受験生の夏を思い出した。

5曲目、6曲目はプラネタリア、Green Birdだった。何回聞いても爽やかで綺麗な曲たち。去年の秋いっぱい聞いたなぁ。


今回のライブはサイドスクリーンも使われてて、3人の横顔がいっぱい写っててめちゃくちゃかっこよかった。

ここでMCが入った。金澤さんの口から活動休止のことを聞いてああ、本当に活動休止なんだなと思った。

MC後の楽園、金澤さんの決意ってことなのかなと思ってちょっと寂しくなったもののいつも通りかっこよかった。何よりもステージ上で炎が上がっててさすが大きなホールだ、、と思っていた。

その次はKARAKURIだった。ロックお笑い部で「新曲です!」と言われて聞いて、何だこの曲、、(ミラレボの時ぶり)となった曲。もう「新曲です!」と言われてライブで新曲を聞くことはないのかなとか思って悲しくなったけど、相変わらずよく分からなくてかっこよかった。すごくライブ映えする曲。


その後、山内さんが「今日は志村くんと歌わせてください」と言った。やっぱり20周年の特別なライブなんだ、と思っていたら始まったのはモノノケハカランダだった。高校生の頃から何度も何度も聞いたイントロが爆音で流れて、まさかこの曲をライブで聞ける日が来るなんてと思った。一面がペンライトの光で真っ赤に染まって綺麗だった。後ろの映像の志村さんは今まで何度も見たことがある映像の志村さんだったけどありえないくらいかっこよかった。何度聴いてもよく分からない曲だけど。「獣の俺轟け もうモノノケノケノケ」なんて歌詞でペンライト振って泣く日が来るなんて思わなかった。

さすがにモノノケハカランダだけじゃなくてもう一曲くらいやるのかなと思っていたら「あの街並み思い出した時になぜだか浮かんだ」と志村さんが歌い始めた。去年のツアーの時も1曲目が陽炎で、暗転したところに山内さんが赤いピンスポで照らされた時もかっこよくて泣きそうになったけど何度も何度も聞いた志村さんの声が響き渡っているのを聞いてまた泣いた。大学時代何回もやったし卒コンのアンコールのラストだったから思い出補正も含めてとにかく泣いた。ギタリストに徹する山内さんのギターソロもめちゃくちゃかっこよかった。アウトロ、終わらないでと何度も思った。

まだ山内さんがセンターマイクに戻る気配はなくて今度はなんだろうと思ったらまた聞き覚えのある、というか大学時代何度もやったイントロが流れ出した。自分が演奏する側じゃなくて客席で爆音で聞くバウムクーヘン、初めてだった。前に周年ライブのセトリに入ってたのは確認してたから今日もやるかなーと思っていたしそれにかけてチケットを取ったところもあったから嬉しかった。
バウムクーヘンは本当に歌詞が響く。志村さんがこんなに自分の心の内を歌っているのは珍しいんじゃないかみたいなことは昔から言われているのを聞いてたけど、受験前とか上手くいかない時とか何度も聞いてたのを思い出してまた泣いた。「すぐに泣いたら損する気がして誰の前でも見せません」の歌詞には反するけど。「チェッチェッチェ」でペンラあげるの楽しかったな。後ろの映像がストックホルムの時のが多くて、しかもDVDに入ってないやつが多くて「志村さんってこんなに笑う人だったんだ」とか「こんなにいっぱい映像が残っててこんな素敵な切り取られ方するなんて本当に愛されてたんだな」とかいろいろ思ってまた泣いた。

終わってもまだ山内さんは動かなくて今度は何かと思ったら若者のすべてだった。私が初めてこの歌を聴いたのはMステでそれがフジファブリックとの出会いだったんだけど、その時もラスサビは志村さんが歌っていた。それを見て一瞬でハマったんだけど、今回はフルに志村さんが歌っていた。ラブシャで富士山を背負って若者のすべてを歌うフジファブリックを見た時もありえないくらい泣いて、「こんなに何度も聞いてる若者のすべてでまだ泣けたんだ」と思ったけど今回もまたとんでもないくらい泣いた。

山内さんが歌う、今の三人体制のフジファブリックももちろん大好きで何度も何度もライブに通ったけれど私が1度も見る事が出来ずに(2009年は7歳だから当たり前だけど)憧れてたフジファブリックが目の前にいた。というか、それを見て志村さんってここ15年間もずっとここにいたんだなと思った。


ここで山内さんがセンターに戻ってきた。Water Lily Flower、プラネットコロコロTOURぶりだった。ここで何とか落ち着きを取り戻した。

終わったあと、山内さんに東京ガーデンシアターの椅子の座り心地を確かめてみてと促されるままに座った。4月も同じように座らされたんだけど、座ったいいですよって言われるよりも座りやすいし罪悪感もないし、こんな素敵な言い回しあるのかと思った。月見草、PORTRAITのアルバムをシャッフルで聞いた時にかなりお気に入りになった曲だったからまた聞けて嬉しかった。

次は東京だった。何度聴いてもかっこいい、MVで高円寺陸橋が出てくるのも良いよなと思いながら聞いてた。

その次のLIFE、ソロでエフェクター踏み間違えてニコニコしながら踏み直しに戻ったのも含めて最高だった。ライブごとにソロで端っこまで行きすぎて戻って来れなくなったり「でもでもやっぱ寂しいな」に行くまでにすごく溜めたりいろんなバリエーションがあってとってもおもしろい。


その後はミラクルレボリューションNo.9、Fevermanとひたすら踊る曲が続いた。ミラレボで銀テが飛んできた。位置的にギリギリ取れなかったんだけど、アンコール前に係員のお兄さんが持ってきてくれた。この2曲はラブシャではファン炙り出し曲になってたけど今回はペンラがキラキラしてていつもに増してかっこよかった。


次が星降る夜になったらだった。さすがにもう泣かなかったけど、「西から東へと」で指さしたり「鍵をクルクル回して」でクルクルしたりしてはあと何回できるのかなと思ってちょっと寂しくなった。ラスサビ大合唱も楽しかったな。


本編最後はショウ・タイムだった。謎MCが面白かった。組曲ってMCでも言ってたけどこんなに拍子変わるのかって毎回聞く度に思う。フジファブリックらしさが全開だよな〜と思って聞いてた。


アンコール前にPORTRAITに合わせて歴代のいろんな映像が流れた。「この曲は青春」みたいなことを何かのインタビューで話してたような気がするから尚更グッときた。そのうち最近5年分しかリアルタイムでは知らないけれど。


映像が終わって暗転してもメンバーが出てくる気配がなくてどうしたのかな〜と思っていたら「この曲を歌うために、僕はずっと頑張ってきたような気がします」と何度も何度も聞いた富士五湖文化センターでの凱旋ライブの志村さんのMCが流れた。やるんじゃないかな〜とどこかで期待してはいたもののいざ茜色の夕日を聞くとせっかく泣き止んでたのにまたありえないほど泣いてしまった。家でスマホで聞くのとは全然違う、大好きな音楽を、大好きな声を全身で浴びるのは本当に信じられないほど素敵な時間だった。

その後のMCで志村家の協力や桜の季節の時のプロデューサーの協力があったとのお話があった。ライブ後Twitterを見たら志村さんの音源はいろんな加工を外して、録音した時そのまんまの音声を流していたと知った。ライブ音源ではなくCDの音源なんだろうなとは思いつつ、ホールで聞くと違うんだなとおもっていたら本当に生の声だったらしい。志村さんは本当に愛されてる人なんだなあと思った。


リハで金澤さんのギターも用意されてたし大事なライブの時は毎回やるからきっと今日もやるだろうとおもっていた破顔がアンコール2曲目だった。いつ聞いても割と泣いちゃうけど、この日に聞く「会いたい人に会えたかな なりたい人になれたかな」は結構グサグサ刺さった。


最後は「SUPER!!」だった。この曲いつでも楽しくなれるから大好き。あれだけ泣いたのに最後はニコニコしながら聞けた。


家に帰ってTwitterを見てから気づいたけど、今回は各アルバムから1曲ずつやっていたらしい。本当に「THE BEST MOMENT」だった。4月のとも合わせると「NOW IS THE BEST MOMENT」、2回とも行けて本当に良かった。


次は11月のくるりとアジカンとの対バン。2月にもまだライブがあるらしい。超高倍率だろうけど行きたいな。


1ヶ月書いてはやめて書いてはやめてというのを繰り返しててやっと書いた、あれだけ忘れたくなかったのに記憶が曖昧になりつつあるところもあってちょっと悲しい。カメラ入ってたからいつか円盤化されると信じて。


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