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トランス男性な僕と職場環境②~就職活動編~

トランスな僕と職場環境について、YOo!の連載第2弾を書かせていただきます。

前回は性別移行期の就労の難しさについてお話していきましたが、今回は具体的な就職活動、についてお話していきたいと思います。

(あくまで僕の個人的な体験に基づいた意見なので、万人に通じるとは限らないかもしれないですが…)

就活といえばまずは履歴書!

ちなみに僕は、履歴書については性別欄はどちらにも○はつけません。
写真や面接はメンズスーツとネクタイで行きます。
そして履歴書の特記欄に「戸籍上の性別:女性」って、最初から明記しちゃいます。
どの時点で職場にカミングアウトするか、って人それぞれだと思いますが、僕個人の考えとしては


「その特記欄の記載で落とすような会社に受かっても、働いていて苦痛だと思う」


です。
そもそも履歴書なんて紙切れ一枚で人の何がわかんの?って思うし、それをみて「めんどくさい奴だな」と判断する会社は、

会社自体も面倒くさいだろうし、人間関係も面倒くさい、肩書きだけで人を判断する職場だと思うので、そんな会社に頭下げて入れてもらう義務はないと僕は感じています。


自分がどこで働くかは、自分で選ぶ。
性別も含めて面接時から真っ向勝負。
それで仮に受かったとしても、こちら側が納得いかなかったり、企業に賛同できなければ、僕は内定を蹴ります。
確かに、生きていくにはお金が必要で、性別適合手術を望むのであれば、かなり高額だし、なおのこと働かなきゃいけないけど


仕事のために生きているわけではないし、
仕事が好きでやりがい感じてるなら全然ガツガツやるのは素敵なことだけど、そうでなくたって別にいいと思う。


仕事って自分の人生を豊かにする手段のひとつだから。
手段が目的になると、つらくなってしまう。


紆余曲折あり、いろいろな会社で色々な差別や、誤った理解や、とても配慮してもらえた職場も、いろいろありますが
今の職場は部署移動などであちこち行ったりもしていますが、全体的には7~8年くらいお世話になっているかと思います。


そもそも僕は、公私ともにほとんどの場面でカミングアウトして、というか、
「オンナノヒトからオトコノヒトになったヒト」
と公表して生きています。


何故かと言うと、たいていの場合自己紹介で「性別は○○です」なんて、いわないですよね?
にもかかわらず、勝手に見た目で僕の性別を判断してほしくないから。


男性でもないし、女性でもない。トランス(性別移行)したからって男性になれるわけでもない。

そして男性としての自覚もない。(トランスとしてのアイデンティティや誇りも感じていない)


なのでたいていの場合、初対面の時に名前を名乗り合う時点で先に言ってしまいます。


カミングアウトについては、試行錯誤をした結果、あくまで僕の個人的な感想ですが、はっきり伝えてしまって堂々としている、自分がどういう配慮を求めているのかを具体的に正確に伝える、というのが一番誤解なく、適切に伝わるのかな、と感じています。


おどおどして、「男性として働きたいんですけど…」的な態度になると、相手もどうしていいかわからないし、不安になるのかな…という印象です。
しかし、これを実践すると、やはりそれなりに差別偏見、不必要な石を投げられることも当然あります。
この話もしだすと止まらないので割愛しますが、誠意をもって人と接していく中で偏見のある方も変わってくる部分も、割と多い気がします。


次回は、じゃぁ今の職場でどのようにふるまい、どのように周囲に接してもらっていて、どのような配慮をしてもらっているか、をお話ししていければと思います。

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